文字を見つめる
どうも、学びの森のキノシタです。
先日、また新しい講座がスタートしました。
その名も<アート&デザインの時間>。
講師は「サタデー・パフェ」でもお世話になっている小澤亜梨子さんです。
普段、当たり前のように目にしているものの多くが、実は誰かがデザインしたもの。
そこにどんな想い・伝えたい要素があるのかについて思いを巡らせることで、考える幅が広がったり、街や日常の見え方が変わったりする面白さを伝えられたら。
亜梨子さんのそういった想いをカタチにしようと、全4回の連続講座を組むことになりました。
初回は、亜梨子さんの自己紹介と、「タイポグラフィー」の概念整理をしました。
亜梨子さんには昨年度から学びの森に関わってもらっていますが、自己紹介をじっくり聞いたのは初めてでした。
子どもの頃はどんな子どもだったのか?美術との出会いは?今の仕事をするきっかけは?などなど、生徒たちも興味深く聞いていました。
どんなことを話すか、すごく真剣に考えてくれたことがノートを見て伝わりました。
ノートに書かれた時系列とメモは、それ自体が亜梨子さんのデザインのようですごく素敵でした。
デザインするって、こういうところにも表れるんやなぁ…としみじみ。
どんなメモを、どんな字や図で残すかも、ひとつのデザインだと思います。
そういったことにずっとアンテナを張りながら、また表現し続けながら生きている人だからこそのメモ、という感じがしたんです。
それは、どんな風に生きてきたかは細部に現れる、ということかもしれません。メモに感動しながら、自分も細部に出てるとしたら結構やばいな…と焦りもしました。
講座は「タイポグラフィー」の説明へ。
文字を主体としたデザインのことを全般的に「タイポグラフィー」と言います。
その中に「ロゴマーク」があって、さらにそれが「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」に区別することができます。
iPhoneをくるっと裏向けると、あの有名なリンゴが。これはマークだけなので「シンボルマーク」。
このシンボルマークの下に、何か文字が書いてあればそれは文字なので「ロゴタイプ」。みたいな感じです。
僕はこうした区別があること自体、全く知りませんでした。
「ロゴマーク」という言葉で、全部をくくってしまっていた気がします。
僕たちは日常の中で、たくさんのタイポグラフィーを目にしています。
しかし、あまりにも溢れかえっているため、そこにはあまり注意を向けていません。
でも、それをデザインした人には(依頼した人にも)意図は必ずあります。
だって受け取る側の僕たちが、ある印象を抱いてしまうわけですから。
いやぁ、奥が深い…。
もっと意識してタイポグラフィーを見ながら朝歩いてこようと思います。
続いては「フォント」についての説明。
有名なのは「ゴシック体」と「明朝体」ですね。
どんなフォントを使用するかによっても、受け取る側の印象は違ってきます。
僕は今まさにブログを書いていますが、この画面で使用されている文字と、ブログとしてHP上にアップされる文字は異なります。
今はなんというか、「かわいい」感じのフォントなんですが、アップされると「かっこいい」感じのフォントになります。
だから僕がブログを読み返すときは、同じ文章なのに全然違うものに読めてしまうときが多々あります。
そんなものすごい力を秘めている「フォント」。
これは今でも次々と、人の手で生み出され続けているというからびっくりです。
そこにもデザインした人の意図が確かにあって、それをキャッチしようと思考を巡らせることは、その人との対話とも言えるかもしれません。
今回の講座では、こうした対話の面白さを知ることができそうです。
次回からはいよいよ作業開始。
頭だけでなく、手もたくさん動かします。
どんな作業になるのか、今から楽しみです。
では、また~