次の展開模索中…
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は柳さんによる<教養講座(身体)>がありました。
今回のテーマは「信頼関係」です。
自分の身体を相手にゆだねること、それができる相手がいるからこそ表現できることに挑戦しました。
まずはみんなで手をつないで円になります。
手で波を伝えていったり。
絡まってみたり、それをほぐしたりしながら、手をつなぐ=触れられることへのハードルを少し下げるとともに、この場には自分だけではなく他者も存在するということを確認するような感覚がありました。
お次はペアになって、より目の前の他者の存在やその人との関係を身体で感じるワークへ。
相手を信頼してテンションを0にできるか?その状況で触れられる感覚を味わいます。
自分では0にしているつもりでも、必ず身体のどこかに力が入ってしまいます。
目の前に誰かがいるとなおさら…。
それを徐々に溶かしていくには、その誰かとの信頼関係をつくっていくしかありません。
触れるほうも、相手が信頼関係をつくろうと思ってくれるように行動しなければなりません。
触れる前には声をかける、手を床につけるときにはそっと手を添える。
そんな繰り返しがふたりの関係をつくっていきます。
その後もペアの人との協働作業を多く取り入れながら講座が展開していきました。
そしてある程度関係がつくれたらコレ!
昨年度もやりましたね、この倒れこむワーク!!
この写真のときはまだ、そんなに倒れこんでいないように見えますが、結構な角度まで倒れこむことができたように思います。
やはり昨年から継続してこの講座を一緒につくってきた柳さんへの信頼は厚いということの表れですね。笑
生徒たちも「●●くんは信用できへん!」と冗談を言いつつ、倒れこむことに挑戦していました。
僕が支える役をしたときに、結構な勢いで倒れこんでくる子もいて、意外に信頼されてる?!と少し嬉しくなりました。
そうこうしているうちに、みんなお互いに触れる/触れられることにも慣れてきた(※この時・この場においてだと思います)ので、「人間キャタピラ」にも挑戦しました。
これも昨年度に引き続き大好評。
下の人が転がることで、上の人を運んでいきます。
下の人の回転と上の人の移動がスムーズに連動するとすごく気持ちよかったです。
さて、今回はここから求められる表現のレベルがぐぐっと上がりました。
2チームに分かれて、即興演劇が始まったのです。
牛松山の頂上でも挑戦したみたいに、即興演劇では「イメージの共有」が不可欠。
―みんなは今、砂漠を冒険をしています。3日間何も飲まず食わずでもう極限状態。喉もカラカラで身体を動かすのも精一杯…。
この一説を読んで、皆さんはどんな状況をイメージしましたか?
あるいはその状況に自分が置かれた場合、どんな身体感覚がありましたか?
たぶん、今これを書いている僕と、読んでいる方とのイメージは全然違うと思います。
今回講座に参加した人も、みんなイメージがバラバラ。
当たり前と言えば当たり前なんですが、即興演劇をするためには、そのイメージを共有する必要があるから難しい!!!
それに加えて、イメージしたものを表現しなかればならないからさらに難しい!!!
ここで柳さんから追加の情報が入ります。
―そんな極限状態のみんなの前に、急に水が満タンに入ったペットボトルが降ってきた!!
うぉぉぉぉお!水ーーーーー!!!と走り出す子(なんで極限状態でそんな元気やねん笑)もいれば、ぐったりと横たわったままうつろな目を向ける子、ピクリとも動かない子もいました。
このイメージのギャップというか、乖離の大きさが面白くもあり、はがゆくもありました。
水を求めて走り回ったり奪い合う表現は確かに面白いし注目も集まります。
でも自分が動けないという表現をしていた分、こちらには注目されてないという悔しさや、なんでイメージが共有できないんだという苛立ちを感じたことも否めませんでした。
柳さんとの振り返りで、この時の感情を素直に伝えると「みんなの表現する欲望や、見られることを意識して表現するようになっているのはすごく良い、でもその表現が際立つのは、実は動かない表現をしている人がいるからということも伝えたい」と返ってきました。
一人ひとりの世界観=イメージの豊かさと、その表現方法の多様性を大切に。
そして、それらが他者や場に与える影響を考えながら表現することの楽しさや難しさも大切に。
そんな想いがあっての言葉だったのかなぁとこのブログを書きながら思い返しました。
こう考えると、<教養講座(音)>で感じたことともつながってくるなぁ…。※ブログ読み返してみてください
とまぁ、色々考えたことはありつつも、講座は最後チーム別でスローモーション鬼ごっこをして、今回の「スローモー賞」の受賞者を発表し、無事終了。
次回以降は、また柳さんと作戦会議をしながら展開を模索することになりました。
↑今回の受賞者Aくん。膝を打って痛がるところもスローモーションでやらされていました。
表現することや、自分をちょっと解放してみて良かった!と思えるような講座にするという目的は変えず。
でも少しずつ深まっていけばいいなと思います。
では、また~