考えている、という前提
どうも、学びの森のキノシタです。
昨日のブログに引き続き、今日も「約束事」をめぐるエピソードをご紹介します。
※昨日のブログはコチラ→『約束事をつくる・守る、あるいは無くす』
昨日のブログでは、全文を紹介していなかったですが、全文は以下のようなものです。
・学習目的以外のスマートフォン、タブレット、PCの使用を禁止する
…スマホやPCのゲーム、LINEのやりとりは昼休みに限り認めます。充電はしないでください。スマホは学びの森にいる間は預かります。朝来たら所定のケースに入れてください。また、授業中にYouTubeで音楽を聴くのもやめてください。PCは使いおわったら、そのたびに棚に直してください。
生徒たちが、なーんかしっくりこない!変えてくれ!と言い始めたのは、太字の部分についてでした。
そして今日、改めてこの部分をめぐって話し合いを持つことに。
「この部分おかしいやろ!変えたほうがいい!って思う人ー?」と投げかけると、数名の生徒が手をあげました。
理由を尋ねると、
・自分はできてるから
・スマホは昼休みもそんな使わへんし、わざわざケースに入れる意味はないと思うから
・ケースに入れ忘れてたら(忘れてただけやのに)指摘されるのが嫌やから
・もし持って帰るのを忘れたら、帰り道とか家に帰ってから不便だから
なるほど、確かに。
ここで「自分はできてるから」と答えた生徒に、「自分”は”ってことは、できてない人もいるん?」と尋ねると、「それはいるっちゃいる…」と。
みんなの表情から、できてない人もいるという認識はあることが伝わりました。
そこで逆に「ケースにいれるべきだと思う人はー?」と尋ねると、ある生徒がこう言いました。
「どうしても気になって触ってしまったり、無意識に触ってしまうときってあるから、ケースに入れるほうがいいと思う」
この発言に、うんうんと頷いている生徒も何人かいました。
通知がきたり、ちょっと一息つきたかったり、何も考えたくなかったり…そんなときについついスマホをいじってしまうことが僕にもあります。
ゲームにのめりこんで抜けられないとかではなく、ただちょっとした”自分時間”みたいな時間が欲しいときってみんなあるよなぁと思いました。
でもじゃあどうすれば?という問いも一方で考えないといけなかったので、そのままの問いをみんなに投げかけました。
すると、シンプルに「気になっちゃう人/ケースを使いたい人は使って、そうじゃない人はカバンに絶対入れることにしたら?」という意見が。
その手があったかー!みたいなくらいシンプル。笑
みんなもそれで全然OKみたいな感じだったので、ほんならそうしようということに。
着地点は突然でしたが、その場の雰囲気からそれでいこう!という感じが伝わってきました。
昨日のブログをご覧になった方はお気づきかもしれませんが、僕自身がこのことについて複雑に考えすぎていただけなのかもしれません。
生徒たちの中ではもっとシンプルな問題だったのかもなぁと反省しました。
それでも、今日の場の雰囲気が、みんなそこに参加してくれている感じがして、僕は個人的にすごくありがたかったです。
約束事が守られるようになるかどうかよりも、それを一緒に考えようとしてくれたことのほうがはるかに大きな意味を持つような気がします。
こちらがあれこれ考えるよりも、生徒はもうすでにあれこれ考えているようです。
やっぱり生徒は考えている、という前提に立つほうが面白いですね。
改めて、約束事改定です。
・学習目的以外のスマートフォン、タブレット、PCの使用を禁止する
…スマホやPCのゲーム、LINEのやりとりは昼休みに限り認めます。充電はしないでください。昼休み以外の時間は、所定のケースに入れるか、カバンの中に入れてください。また、授業中にYouTubeで音楽を聴くのもやめてください。PCは使いおわったら、そのたびに棚に直してください。
では、また~