点・線・カタチ・絵・色
どうも、学びの森のキノシタです。
今週から始まった保護者面談の準備でブログを更新できておりませんでした…。
が、気持ちを切り替えて今日はまた<音>の講座のことをお伝えしたいと思います!
準備の段階から、これまでと違うところが盛りだくさん。
あれ?!今までたくさん置かれていた楽器が今日はこんだけ?!
他の楽器も四隅に散らばって置いてる?!
それもそのはず、今日は全体演奏の中で改めて「グループ」を意識して音を出すことに挑戦したんです。
前々回、みんなで「合わせる」ことを意識したけれど、やっぱり全体の中で自分の音を聞くのってすごく難しい…。
だから今回は、4つのグループに分かれて、もう一度丁寧に自分の音と他者の音を聞く機会を設けました。
まずはウォーミングアップから。
前回の3曲目をアレンジしたものを演奏します。
この下のパートがめっちゃ難しいんです。
僕はリズム感がないので、上のパートをひたすら頑張ってました。
上のパートは手で、下のパートは足で。
みたいに身体全体を使って演奏することで、音を出すことに対する気持ちや身体がほぐれていきます。
楽器を使っているよりも、直接自分を楽器にしているほうが心地良い人もいるみたい。
身体を揺らしながら楽しそうに音を出している表情はとても素敵だなと思いました。
さて、お次は4つのグループに分かれての演奏です。
今日はグループの中でも、使用する楽器とリズムに枠が決められていました。
どんな楽器を使いたいか、どんなリズムで音を出したいか考えた結果、これまでのメンバーを入れ替えることも。
演奏自体はシンプル。「1・2・3・4」のリズムで、自分が出すべきタイミングで音を出します。
この「1・2・3・4」をいかにグループで合わせるのかがポイント。
でもリズム感ってみんなそれぞれ違うんですよねー!
他のグループの演奏を見ていると「あ、今もうちょいタイミング早く」とか「3じゃなくて4のところで出さな」とか気づくんですが…。
いざ自分の番になるとわからない不思議。
しかも、一回音を外すとあり地獄のように抜け出せなくなってパニック!となることもしばしばでした。
これらの曲は一見グループごとに全然違うように見えるんですが、全部「1・2・3・4」のリズムに乗っているので、全体で演奏しても音が重なるんです!!
というわけで、全体演奏いっちゃいましょう!!
「1・2・3・4」を意識して・・・
自分の音を見失わないように・・・
周りの音も聴きながら・・・
みんなの頭の上に吹き出しがあったら、きっとこんなセリフが書かれてあったのかもしれません。
それくらいみんな集中して演奏していました。
最後に、全体で演奏しながらも、竹内さんの指揮でグループ演奏に切り替える練習をしました。
これがえげつなく難しいんです…。
さっきの吹き出しに「竹内さんの指揮を見ながら・・・」とか「どこで音を出すのを止めるか意識して・・・」が入るともうパンク状態。
これは来週の演奏会までの課題となりました。
さて、今日はこんな感じの講座だったんですが、最後に僕が感動したことを少し書きたいと思います。
竹内さんがみんなに向けて最初にお話した内容が、
点は手拍子「パンッ」、線は手拍子「パパパパパン」。
手拍子だけじゃなくて、ギターやタンバリンや木琴も入ってくると、線が重なっていく。
その線が切れたり、またつながったりして、色んな形になる。
だから、その線を使えば色んなものを描くことができる。例えば山、太陽、花…。
そうなると、一枚の絵のようになる。
今までこの講座でやってきたことは、こういうことなんです。
なるほどーーーー!!!!
僕はこの説明を聞いたとき、ホンマに鳥肌が立ちました。
今まで音楽をこういう風に見たことがなかったから衝撃だったのかもしれません。
クラッシックの音楽も、なーんか敷居が高いなぁとか勝手に思ってたんですが、名だたる作曲家たちも、要はこういうことがしたかったのか!と。
どんな線で、どんな絵を描きたいかな?
みんなそうやって(たぶん)楽しみながら曲を作っていたのかもしれません。
竹内さんはさらに続けて「でもこの絵にはまだ色や表情がないんです。その色を塗るのが ”ドレミ” なんですよ。」と言いました。
…ッ!!!!!!!(鳥肌再び)
確かに今まで僕たちがやってきたのは、音階の無いもの(パーカッション)ばかりでした。
しかもそれを使って自由に思い切り出したい音を出す。
言うなれば、黒一色での殴り書きや落書きでした。
もちろんそれもめちゃくちゃ楽しかったんですが、竹内さんが実際にキーボードで演奏してみると…
同じ曲でも悲しそうになったり、涼し気になったり、楽しく明るくなったり。
本当に色が見えてくるようでした。
ドレミとか和音とかすごい…と、僕はものすごく感動していたので、周りの反応はどうなんかな?と見渡したんです。
そしたらみんな「もう知ってるし」みたいな顔してるからびっくり。
なんでやねん!と思いながら、でもだからこそ子どもってすごいなぁ面白いなぁと思いました。
僕が竹内さんの「言葉」を通して感じたものを、きっとみんなはすでに「言葉以外のもの」で感じた経験があるんだと思います。
それが何かはわからないんですが、でもそれってすごく大事なことのような気もします。
それは大人になるにつれて大事にする余裕がなくなっていくことなのかも…とか色々考えました。
とまぁ、おっさんが感傷に浸るのはこれくらいにして…。
次回はついに最終回です。
これまでやってきたことを総動員して思う存分楽しみたいと思います。
小さな点が好きな子、大きな点が好きな子、細い線が好きな子、太い線が好きな子、丸いカタチが好きな子、四角いカタチが好きな子…。
みんなでどんな絵=音楽にしようか?
それぞれの好きが詰まっていながら、でもひとつの絵=音楽になったら楽しそうだなと思います。
では、また~