ことばゼミに潜入!
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は桜井先生の担当する<ことばゼミ>を紹介します。
実は僕、学びの森で働き始めてから5年ぐらいずーっと、桜井先生のゼミに参加していたんです。
参加すればするほどやみつきになる…。
そんな悪魔的ゼミに久しぶりに潜入してきました!
まずは「小学6年生~中学1年生対象」のゼミ。
渡されたプリントに書いてあったのは、楽曲『世界に一つだけの花』の歌詞。
ここ数週間、この曲の歌詞とその解釈をめぐって議論が積み重ねられてきたそうです。
参加者たちの意見も、ちゃんと論拠を持って示されていました。
ここからさらに色んな意見が出てきました。
・No,1って誰かと競争したりしてなるものやけど、競争って別に悪いことじゃないと思う
・No,1にならなくてもいいって言うけど、そういう明確な目標があるほうが行動しやすい人もいると思うし、それを否定しちゃうのは良くない
・結局、競争することや何かを目標にすることは悪いことじゃなくて、それを誰かに押し付けられるのが嫌なんかも
・そもそも、人間ってすごい複雑やのに、それを「花」にたとえるのは変じゃない?
・「花」にたとえたとたんに、なんか「きれいごと」に聞こえる
みんな一生懸命、自分の意見を相手にどうしたら伝わるのか、考えながら話し合っていました。
ただ単に意見をぶつけあうのではなく、ちゃんと相手の話を聞いて理解しようとする姿も見られて、素直に「すごいな」と思いました。
僕もこの場の「参加者」として、自分の思ったことをそのまま口に出すことができて新鮮でした。
最近はあまり「参加者=一個人」的な立ち位置で生徒と話をすることができてなかったのかもなぁ…と反省。
そんなことを考えていると、桜井先生が「みんなの意見には、大事なテーマが含まれてるよ。」と板書を始めました。
①詩(詞)における「たとえ(比喩)」の意味
②比べること、競い合うことって必要。だけど押し付けは嫌。じゃあどうすればいい?
③「No,1」になるプロセスで出てくる「チカラ(権力)」について
こんな風に、みんなで話し合ったことの中に ”正解は無いけど考え続けないといけない大事なテーマ” があるというところに気が付く面白さもこのゼミの醍醐味。
次回からはこの3つのテーマについて、また色々な角度から考えていくそうです。
くぅ~!次回からも参加したい!!
次は「小学4年生~5年生対象」のゼミ。
渡されたプリントにあったのは…
そう、「イソップ寓話」です!
導入として『キツネとブドウ』、『金のたまごをうむめんどり』、『どろぼうとニワトリ』の3つのお話を読んで、問いに答えました。
読んでいるときの生徒の表情を見ていると、話の展開に沿って喜怒哀楽が出てきている感じがしました。
みんな物語を読むのが楽しい・好きという感覚を持っているのかもしれません。
先ほどのゼミと違って、準備した材料が直接、しかも大きく生徒たちを刺激しているようでした。
改めて「小学生」にとっての「1年」という時間の差ってあるよなぁ…と。
本題である『旅人とクマ』、『きつねとつる』では、クマの台詞を考えたり、つるへの手紙を考えたりしました。
寓話には必ず「教え(教訓)」があります。
それを踏まえた上で、自分ならどんな台詞や手紙を考えるのか?
考え始めたらすぐに手が動き始める子も、じーーっくり考える子も、頭と口はいっぱい動くけど手が止まる子も…。
色んな生徒の考えが、どんなカタチで表現されるのか、とても楽しみな時間でした。
あ、もちろん僕も考えたので、次回発表できればと思います。
みんなどんな反応するかなぁー?
さて、今回潜入した<ことばゼミ>はいかがだったでしょうか?
僕は久しぶりに参加して、やっぱりめちゃくちゃ楽しかったです!!
最近は個別学習や運動、体験活動の部分で生徒と関わることが多かったので、今日は生徒の色んな新しい一面を見ることができました。
そういう、自分の視点をずらすことができるという意味でも、途中で書いた自分の立ち位置を崩すことができるという意味でも、たまにゼミに参加することって大事だなと思いました。
そうすることでまた、学ぶ機会を一緒に作っていければいいなと思います。
では、また~