SNSとの距離感
もうすぐゴールデンウィークですね。
休みのことで頭がいっぱいで、仕事が手につかない!
なんて方もいるのではないでしょうか?
僕もそのうちの一人、学びの森のキノシタです。
僕が担当する高校生ゼミ。
今回はこんな「頭の中の地図」から話を始めました。
まず初めに出てきたのは「デパコスって何?」という話。
僕も全く知らなかったんですが、「デパートコスメ」の略なんですね。
ドラッグストアなどで売っている安う化粧品ではなく、デパートの1階で売っているような高い化粧品のことだそう。
男子諸君はそれを聞いてもピンときてない様子。
色々と話を聞いていくと、生徒の間で「朝の準備にかける時間とその理由」がそれぞれ全く違うことが見えてきました。
ある子は、朝はギリギリまで寝ていたいから起きるのは出発の15分前。
ある子は、自分は朝起きるのにまだ慣れてないから、9時ぐらいに起きてゆっくり身体を鳴らしている。
ある子は、メイクと髪のセットに30分ぐらいかかるからその時間を考えて起きる時間を設定している。
ある子は、別に他の人にどう思われてるか気にしないから寝ぐせもそのまま、朝ご飯だけしっかり食べて来る。
こんな風に、今の自分たちの置かれた状況、他者との関係と、朝の生活習慣が密接に関わっていて面白かったです。
そういう習慣の積み重ねから醸し出されるその子「らしさ」も伝わってくるような気がしました。
こんな話をしながら、「頭の中の地図」の中に「SNS」のことが多く入っていることに気づきました。
そこから、今回のブログのタイトルでもある「SNSとの距離感」の話へ。
今や僕たちになくてはならない(?)ものとなったSNS。
Facebook、Instagram、Twitter、LINE、Snapchat・・・。
種類もたくさんあります。
それらを使って、自分自身のことを発信する子もいれば、傍観者的に見るだけの子も。
僕が面白いと思ったのは次の2点でした。
ひとつは、生徒たちがSNSの中でリア友(現実世界での友人)とはあまりつながっていないということ。
もうひとつは、SNSに対して割と距離感を持って生活しているということ。
僕は割とSNSも現実世界の友人たちとのコミュニケーションツールのひとつとして使っています。
例えばTwitterも、お互いのつぶやきに対してリプライを送り合ったり、割とお互いの近況を知るために使うものなのかと思っていました。
だからつぶやく内容も、「今こんなこと考えてる」や「今度仕事でこんなことする」といったものが多いです。
しかし、生徒たちはつぶやいてもリプライが返ってこなかったら寂しい、そもそも顔も知らない人に発信することない等の理由でそういった内容のつぶやきはしないのだそう。
むしろ、今知りたい・今まさに起こったことに対する情報を収集するために使っているとのことでした。
同じ「Twitter」というSNSを使っていても、それを使用する目的が違えば距離感も違ってくる、ということがとてもよくわかりました。
今やネットの世界には膨大な情報であふれています。
そこには「正しい」情報も「間違った」情報もごちゃまぜ。
それらの情報の何が「正しい」もので、何が「間違った」ものかを判断し、活用する必要があります。
また、自分自身が情報を発信する側に立った場合には、その情報がどう受け取られるのかも考える必要があります。
こういうのを「メディア・リテラシー」というのかもしれません。
生徒たちとの話し合いの中で、こんな意見が出てきました。
・相手が見えへんから、どういう風に(情報を)捉えたらいいかわからん。どう捉えていいかもわからん。だからあえて傍観者になる。
・LINEは顔が見えてるから、余計にそういうのが難しい。
・SNSにしても化粧やファッションにしても、他者(社会)からの風当たりを常に意識しないとあかんと思う。
物心ついたときからたくさんのSNSが身のまわりにあった生徒たち。
彼、彼女らの距離感の取り方から学ぶことは多いなと思います。
お互いの経験を突き合わせる中で、それぞれの「メディア・リテラシー」を身につけることができたらいいなと思いました。