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日誌

京都ユースフォーラム2018「私の学び、みんなの学び」

 

学びの森のタナカです。日誌の更新が久々になってしまいました。

 

 

そんな久々の更新でご報告したいのが、こちら。

 

 

 

 

学びの森ハイスクールの生徒たちが力を入れて準備してきた、京都ユースフォーラム2018

 

過去に開催されてきた「不登校」をメインテーマとしたフォーラムとは異なり、そのフレームを取っ払いただ個々人が取り組む多様な「学び」を共有することを目的としたこの度のフォーラム。

 

 

このイベントの準備は、会場のレンタルとチラシ印刷の発注、後援申請以外のすべての準備を生徒たちが担ってきました。

 

どんなテーマにしたいかというコンセプト設定、どんな人に来てほしいかというターゲット設定、そのためにどんなイベント名にするか、どんなチラシにするかといった広報戦略、どういった進行で進め、誰が何を担当するかといった当日の進行準備、チラシの発送。

 

それらの何もかもを生徒たちが話し合って決め、準備を進めてきました。

 

 

開催までのあれこれを書いた記事は以下からご覧になれます。

個人として出会う

『不登校』だから?

京都ユースフォーラム2018 開催のお知らせ

京都ユースフォーラム2018 私の学び、みんなの学び

 

 

 

 

その当日が、去る3月4日(日)、とうとうやってきました。

 

 

みんなで京都駅から会場である下京青少年活動センターに向かい、早速会場設営に取り掛かります。

 

 

 

 

スタッフは、基本的には生徒から指示された仕事内容を遂行します。

 

私は受付担当のひとりだったので、大人しく受付に鎮座。受付席から、開会を見守りました。

 

 

 

この京都ユースフォーラム2018のタイトルは、「私の学び、みんなの学び」

 

「学びとは○○である」という答えを追求するのではなく、参加者がこれまで自分が経験してきた学びについて共有し、考えようとすることがこのフォーラムの大きな目的。

 

 

「学びの共有」を主な軸としているため、フォーラムの時間はほぼグループディスカッションに費やされました。

 

 

ランダムに振り分けられた6~8人程度のグループで、それぞれの経験や考え、思いを共有していきます。

 

 

 

 

 

 

生徒たちが事前に用意したテーマは、下記の5つ。

 

・失敗から学ぶこと

・覚えるだけの学びは必要?

・自分の趣味から学べること

・都会・田舎でしか学べないこと

・人と関わる中で学べること

 

 

このテーマを順番に話し合っていくもよし、ここから遠ざかって話を広げてもよし、と、グループごとの進行はそれぞれに任されました。

 

 

そのグループディスカッションを経て、各グループで代表が一人ずつ、自分たちのグループで話し合ったことを皆に発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発表は主に、準備に携わってきた学びの森ハイスクールの生徒が担当。

 

グループ内で交わされた意見を自分の言葉でまとめ、皆(しかも大人ばかり!)の前で発表するということをやってのける生徒たちの力強さに思わず感動したタナカ。

 

生徒たちはいつも、私の想像を軽々と超えていきます。

 

 

 

 

全体を通して私が印象的だったのは、グループディスカッションの中で、学びの森に通うようになってから自身に起こった変化を語ったある生徒の言葉でした。

 

「ここに来るようになってから、笑えるようになったと思います」

 

我々スタッフも彼が学びの森に通い出してしばらく経った時にその変化を感じていたのですが、本人も同じように実感していると知ったのはこの時が初めてでした。

 

 

学びの森でやりとりしているだけでは知り得なかったことを、この開かれたフォーラムという場で知ることができた。

 

この出来事を通して、学びの森に所属していない人に学びの森での学びや自分に生じた変化を説明しよう、伝えようとする心の動きがあったからこそ、彼のこの言葉が出てきたのではないかと思いました。

 

自分たちと違う社会で生きる人たちに何かを伝えようとする機会って大事やなぁ、これからもこんな機会があったらいいなぁ…とぼんやりと思ったタナカでした。

 

 

開催前は実は不安だらけだったという生徒たち。

 

無事終了したあと皆で行った打ち上げでの楽しそうな表情と話題に、フォーラムが彼らの心の中でどういう形でおさまったのかを垣間見たような思いでした。

 

 

 

 

さて、学びの森の一大イベントを終えた今、春休みまで残すところ一週間、すなわち今年度も残すところ一週間となりました。

 

 

3月は、最後に卒業式という大きな節目を迎えます。

 

この模様はまた後日、ここでお伝えしたいと思います。