ドミノ倒しは突然に。
あーのーひあーのーとーきーあーのばーしょーできーみーにあーえーなかーったらー
ぼくーらーはいつまでも、みしらぬふたりの・・・まま!
どうも、小田和正です。
違います、木下です。
学びの森では、週に一度生徒たちが興味のある分野について考える「探究」という時間を設けています。
下は小学5年生から上は中学2年生までの生徒で構成されたこの時間。
今週はみんながやったことないボードゲームをしようと思っていました。
それは、ある一定のルール(枠組み)の中で考えたり、集団の中でコミュニケーションを図る経験を積む
ことは大切なことではないかと考えたからです。
押し入れの中から、あるだけ全部ボードゲームを引っ張り出してきて
「さぁ!好きなの選び!」と声をかけたのですが、正直私自身も面白そうだなと思うものがありませんでした。
「ボードゲームやめよっか…」
「うん…」
「じゃあなにする?」
「あ、これドミノって書いてるで」
「え?!ドミノってボードゲームやったん?!知らんかった!めっちゃおもろそうやん!」
「えー、それやったらドミノ倒ししたい!」
「それもありやな!やろう!」
ということで急遽ドミノ倒しに決定しました。
このとき、もう私の頭の中にはドミノが倒れていってすごい綺麗な模様が浮かび上がるイメージしかありませんでした。
しかし、現実は時として残酷です。
先ほど書いたように、「ドミノ」はもともとボードゲームなんですね。
だから私が思っていた、所謂「ドミノ」は20枚しかないわけです。
「少なっ!20枚しか入ってないやん!」
「えー!じゃあどうすんの?」
「考えるしかないだろう。この場所にあるもので代用するしかない。」
「うーん…。」
迷った末、これらを「ドミノ」の代わりに使うことにしました。
「こんなでかいの倒れるん?!」
「ドミノで倒れるやつから順番に並べなあかんな」
自分たちでどれを並べたらいいか考えます。
設計図も話し合いの末、下のように決めました。
でも並べ始めると、結構すぐ倒れてしまうんですねー。
特に細かい作業が苦手だったり、力加減がわからなかったり、せっかちな子には難しいみたいです。
「うわぁ~!最悪や!!また最初からやん…。」
「並べるとき両手使ったら?」
「もっとそーっと、やさしく!(笑)」
そんなやり取りが続く中、失敗続きだった子が発見しました。
「辞書をストッパーにしたらいいねん!そしたら倒れてもここまでしか倒れへん!」
これぞ試行錯誤のたまものだと思います。
なぜ失敗したのか、どうしたら成功するのか、そのために必要なのは何か…
その生徒はそんなことを考え続けながら、ドミノを並べていたのではないでしょうか。
かく言う私も、ドミノが交差する「階段(トンネル?)」部分を作るのに苦労しました。
みんながそれぞれのアドバイスを参考にしながら、できあがったのがこちら!
動画でお店することができないのが残念ですが、意外にすごい!と自画自賛してしまう出来でした!
このあと、「すべり台」の仕掛けを盛り込んだ8の字型のドミノ作り、これも試行錯誤の末成功。
真剣に遊んだ感じの「探究」の時間でした。
突然決まったドミノ倒しでしたが、たくさんの驚きと発見がありました。
次の「探究」はどんなことをして真剣に遊ぼうか、生徒と考えてみたいと思います!