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日誌

第5回 読書ゼミ

今回の読書ゼミは一風変わった方法で、文章の読解にチャレンジしました。
その方法とは・・・


な、な、なんと「入試問題がどうやって作られるか?」という視点からの読解です。

私が受験生だったころ、国語の試験の問題の作られ方を考えたこともありませんでした。
問題文を読んで、書いてある問いに答える。
ただそれだけのことだと思っていました。
みなさんも一度は目にしたことがあるでしょう
「─傍線部の意味を答えよ─」
実はこの問いには大きな意味があったようです。
出題者がこの問いを出すということは、実はある一定の「読み」の方向性を示していたのです。
この物語はこういう着眼点で読んでほしい。この物語のテーマはこれだ。という出題者の「読み」が現れているのです。
こう考えると、今まで何気なく解いていた問題は、実は出題者と「読み」を共有できるかが求められていたのだということにならないでしょうか?
物語の「読み」は多様であっても良いと思うし、多様であるからこそ面白いのだと思います。
しかし、それは物語の筆者の主張を正確に捉えてから生まれるものなのかもしれません。
入試問題は、たくさんの人が「読み」を照らし合わせて、何度も何度も筆者の主張は何か考えた上で、ある一定の「落としどころ」や「方向性」を示したもののようです。
ただ単に入試問題として問いを捉えるのではなく、出題者はどのようにこの物語を読んだのだろう?
そんな風に考えると、国語の勉強はもはや勉強ではなく、出題者との対話なのかもしれません。
自分が受験のときにこれに気づいていたら・・・
そんな後悔も少し感じながら、楽しんで参加した授業でした。
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