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日誌

はじめまして

田中愛美です。
アウラのブログには昨年度までも何度も投稿していたのですが、知誠館のブログには初めてということで、自己紹介をいたしました。少し緊張していますが、今後ともよろしくお願いいたします。
私は知誠館では金曜日、主に高校生の国語の学習を担当しています。知誠館の「国語」といっても、そこで行われる学習は実に多様で、十人十色です。そもそも皆学年や進路の希望が違えば、学習の到達目標も違う。そんな皆とどういった形で学習をしていくのか、目下試行錯誤中です。


はじめましてそういったことを考えていると、私が受けてきた学校教育がいかに「効率」のいいものだったかを実感します。そして、その効率重視の学校教育に十数年身を置いている私自身にも、効率のよさを求める思考・行動パターンが染み付いてしまっていることにまた、驚愕もします。
もちろん、ある一定以上の人数に一定内容を教授しなければならないという使命に、最も効率よく(出ました、「効率よく」!)応えることのできる形のひとつが現在の学校教育なんでしょうし、そこでたくさんの学びの恩恵に私が浴してきたことも事実です。それに感謝してもいます。
ただ、私が経験してこなかった、もっと緩やかで穏やかな、かつ変容を伴う実りある「学び」が学校以外の場所に存在することを目の当たりにしたことで、「こんな形もあるよな~」と思っているところなのです。
ただ、現在の学校教育は、幾年もの年月を経て成熟してきた形なはずです。(無知なもので、間違いがあるかと思いますが。)実際に起こってはいませんが、マルクスが、資本主義から社会主義への転換は資本主義の徹底的な成熟の結果生じる、としたのと似たような過程で、学校というシステムも、その成熟期を越えて変化していく可能性があるのかもしれないなー…とちらりと思ったりも。
とりあえず、これからも知誠館のみんなとどうすればいかに喜ばしい学習の経験ができるかどうか、試行錯誤の毎日を送ることになりそうです。