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日誌

知誠館、9月に思うこと

早いもので、もう9月になりました。今年度、知誠館の皆と5ヶ月の時間を過ごしてきたことになります。「森で遊ぼう!プロジェクト」のボランティアに知誠館の皆と参加したり、HP作りを共に行ったり、ラウンドセッションで皆の語りを聞いたり、毎週お昼の時間を一緒に過ごしたり…知誠館の皆との時間をひとつひとつ積み重ねることで、少しずつ―こういう言い方はちょっとおかしいかもしれませんが―一人の人間としての彼らとの付き合い、が始まったような気がしています。




そういった感があまり得られなかった昨年度までの知誠館との関わり方と、今の関わり方とが決定的に違う点は、先に挙げたような、一緒に過ごす時間が増えたこと以外にも、彼らの学習に私が本格的に関わるようになった、ということがあると思っています。私が皆と一緒に学習に取り組むのは金曜日の2コマだけなのですが、主に高校生の皆の国語学習の時間を預かっています。


塾の部のアウラとは、学習時間を共にする人数が違うので(知誠館では、アウラよりも少人数の生徒たちと取り組みます)、私が提示した学習方法に対する反応をよりダイレクトにキャッチできます。「ああ、今これつまんないんかな~」「眠そうやな~」「伝わってへんかな~」「ちょっとは面白がってくれてるかな~」「なるほど!ってなってるかな~」「これは楽しそうやな~」などなど。


そんな皆の反応を見ては、「ああ、要改善」「これは来週もやってみよう」などと試行錯誤しています。努力が足りないこともはもちろんですが、何せたった23年の短い、かつ全くもって平凡な人生で、かつ敷かれたレールの上を優等生気取りで鼻高々に歩いてきた私が経験してきたことなど高が知れてるということもあって、学習時間は平凡かつ独りよがりになりがちです…(書いていて落ち込んできました。ごめん、皆)。


もちろん、学習すべき内容、到達すべき目標は存在するので、それに沿わないようなあまり奇をてらったものは必要ありません。何が必要なのかは生徒によって異なりますし、それをきちんと確認して進めないといけません。ですが、わりと自由度の高い「国語」という科目で、私が何を彼らに伝えたいのか、何を得てほしいのかをもっとちゃんと考えて試行錯誤しないとなあと思う今日この頃です。


今年度もあと一ヶ月で半年が過ぎようとしています。今年度卒業していく生徒が多いので(今から卒業式を思うと泣きそうです)、残された皆との時間を大切に、丁寧に、試行錯誤を重ねながら、しっかりと積み重ねていきたいと思います。