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日誌

ぼくの中学校生活をふりかえって

ぼくは中一の頃、勉強はわからなかったけどとりあえず学校に行っていました。授業中は、先生の言っている意味がわからなかったので、教科書も出さずに机で寝ていました。でも先生は注意もせずに授業を続けていました。ぼくは無視されているような気がして、授業中によく廊下にでていました。そしたら先生がすぐに廊下に出て来て、ぼくに「おまえのせいで授業が止まってしまう。みんなに迷惑かけるなよ。」と言われました。


それから授業は、わからないしみんなに迷惑かけているみたいなのでちょくちょく保健室で休むようになりました。でも先生は保健室にも、すぐに来て「あと20分したら授業に出るか帰るかしろ」と言われます。その時ぼくは、「自分の居場所ってどこにあるのだろう」と思った事もありました。
それからだんだん、早退や欠席が多くなりました。そんなときに、お母さんが学校に「中学校の勉強がまだわかってないので、一人だけ簡単な勉強を教えてやってください」と頼みに行きました。それからぼくは、数学や英語の授業では隣に先生がついて簡単な問題だけをするようになりました。でもそんな風に勉強していると、後ろの席の人が「なんで、ちがう問題してるの?」と聞いてきます。
美術の絵の授業では、みんな鉛筆でデッサンを描いている時に、先生がぼくに対して、「キミはもっと大きな画用紙がいいかな?」と聞いてきました。その時「ぼくはそこまでアホやない」と思いました。
「本当はみんなと同じ勉強がしたい、特別扱いは嫌だ」とぼくは思っていたのです。でも中学の勉強はさっぱりわからないし、結局うまくいかず学校に行かなくなりました。
でもぼくは今、知誠館に行っています。 知誠館では、自分のレベルに合わせて勉強するのでもう特別扱いではありません。今までは勉強の事で先生にほめられた事は一度もありませんでした。だけど今は、コツコツやった勉強を先生にほめられて「自分もできるんや」と思えてすごくうれしいです。最初は小学校の事もわからなかったのに、今では数学や英語は中学2~3年の勉強もできるようになりました。前まであきらめていた高校進学も今は「行こう」と思っています。今は「ここが自分の居場所だ」と思えます。