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日誌

問いを立てる過程で

知誠館の作文ゼミでは、現在「小論文」に取り組んでいます。
その中で、今日はおもしろいことが起こりました。


以前ブログで紹介したこともある、ある生徒の話です。
その生徒は、「銃規制」について小論文を書こうとしていました。
生徒の問いは
「銃規制に賛成すべきか、反対すべきか」
です。
生徒の論は
「当然賛成すべき。その理由は、銃を(警察以外に)規制しなければ、銃による犯罪は絶えないから」
というものでした。
しかし、その論拠を探しているうちに、むむむ…と考え込む状況に陥ったのです。
「簡単に賛成や反対は決められないぞ…」と。
その生徒は、私や他の先生と議論をする際に、いつもどうすれば説得できるかを考えていました。
それが、自分でいろいろと調べるうちに、答えが出せなくなったのです。
僕も修士論文を書いている途中で「不登校って何や?」と答えが出せなくなった経験がありました。
それは、自分の立てた問いが揺さぶられたからだと思います。
賛成か反対か、登校か不登校か、
そんな二項対立で解決できない現実が私たちの目の前にはたくさんあると思います。
そう考えたときに、「小論文」の指導は何か技術を教えるようなものでなくてもいいのかもしれないと思いました。
「問いを立てる」
この作業が一番難しくもあり、一番大切なことなのかもしれません。
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