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日誌

感受する身体

今まで知誠館の生徒や授業の様子をブログに書いていましたが、今回は自分のことも書いてみようと思います。


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「感受する身体になりなさい─」
この言葉は、私が大学院時代にお世話になった教授から授かった言葉です。
教授におの言葉をいただいたとき、私はこう思いました。
は?
って。
正直、そのとき言葉の意味がわからなかったんですね。
そんな抽象的なこと言われても…。
と、頭を悩ませた記憶があります。
修士論文執筆中にその言葉を授けられてからというもの、今でもその言葉の意味を考え続けています。
そして今日、塾長と以下のような会話をしていたときに、ふとこの言葉がおりてきました。
知誠館という「場」では、日々いろいろなことが起こります。
A君とB君がケンカしたり、CさんとDさんが急に仲良くなったり、E君とFさんが新しいことを始めたり・・・
本当にいろんなことが起こります。
そのひとつひとつを、「仕立てる」。
生徒の変容や学びにつながるように、「編集する」。
知誠館の卒業生の中に、こんな言葉を残した子がいました。
「僕は、マイナスからゼロになったんじゃない。マイナスからプラスに変わったんだ。」
この生徒の言う「マイナスからプラス」への変容を起こすためには、日常の中で起こる微細な変化を敏感にキャッチしなければならないと思います。
そのためには、自分自身が「感受する身体」となって、その現実の中に立たなくてはならないと言えるのではないでしょうか。
教授の言葉は、そういった意味が含まれているのかもしれません…。
まだまだ考えなければならない言葉ではありますが、今の私はこのように解釈しました。