「せっかく不登校になったんだから、学校行ってればできなかった経験をどんどん積んでいってもらいたい」
そんなことを、よく考えます。


確かに「不登校」という経験は、本人にとってもご家族にとってもつらい経験です。
本人は、世界が終わるかのような錯覚に陥るでしょうし、ご家族は今までの子育てが全否定されたような感覚を持たれます。
でも、少し離れてこの不登校という経験を見つめてみてください。
不登校という経験をきっかけに、これまでの価値観をあらためて見直せるチャンスを得たのです。
せっかく不登校になったのですから、
せっかく大きな挫折を経験したのですから、
思い切ってこれまでできなかった人生を歩んでいきましょう！
挫折は、新しい生き方への大事な入口になっていくことが大いにあるのです。
挫折感でボロボロな状態でやってくる知誠館の若者たちも、少しずつそんな考え方を持つようになっていくようです。
絶望の中から、自分自身の希望を見い出しそれぞれに巣立っていくようになっていきます。
せっかく不登校になったんだから・・・
そこから始まる物語が、彼らのこれからを支えていくことでしょう。