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日誌

不登校というレッテル・・・

 知誠館に通っている子は在籍している学校には行っていない。
高校生以上の子は通信制の高校に在籍していながらここでの生活を送っている。
ここで勉強し、レポートを提出し、定期テストに備える。そして高校を卒業し次の進路への準備をする。
中学生はきっちりと勉強しながら高校受験に備えている。
どの子も不登校だから・・・とここに来たのだけれど・・・


ここで彼らが送っている日々は学校生活のそれと何ら変わりはない。
休み時間が来るまでそれぞれが机に向かい時間割に沿った学習をする。
(この時間割は個別のものであるから取り組んでいる科目は人それぞれ)
他人の邪魔は絶対にしない。
でも待ちに待った休み時間になると、ワァー!っと寄りだして
ペチャクチャおしゃべりをしたり
カードゲームをしたり
読書をする子がいたり・・・これまた時間の使い方も人それぞれ。
そして「掃除の時間!」となると皆で手分けして学舎内の掃除。
お昼御飯もおしゃべりしながら一緒に食べる。
もちろん強制ではない。
お料理の好きな子、推理サスペンスが好きな子、某アイドルグループの○君にはまっている子、
自分の将来の夢を語る子もいればあらゆる物事に自分の意見をぶつける子。
ギターを弾き出す子もいれば目を閉じて瞑想にふける子・・・
みんなが皆と共有する時間の使い方を楽しんでいる様子にみえる。そして、
みんながとても年相応の自然な姿に私には思える。
在籍している(またはしていた)学校では不登校であったかもしれないけど
ここでの彼らは不登校ではない。
ごく普通の、仲間との生活や、自分自身を大切に思っている中学生や高校生たちだ。
知誠館は彼等にとっては毎日通い友達と共に生活する学び舎なのだと思う。