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日誌

ここで涙を流したこともありましたね・・・

今年の春に、私立中学校へと進学していった生徒がお母さんと一緒にやってきました。
明日が、体育祭ということでたまたま学校が早帰りになって、ようやく来ることができましたと嬉しそうに話していました。
学校のコースは特進、クラブはコーラス部に所属しているそうです。
その子は、クラスやクラブがどんなに楽しいかを一生懸命に話してくれていました。


彼女が学校に行けなくなったのは、小学校6年生の時。
最初は、小学校の教頭先生からの問い合わせでした。
その後、ご両親がお見えになり、1週間の体験期間の後、彼女は知誠館の一員になっていきました。
居場所を得た彼女の表情はとても明るくなり、学力も取戻し、スタッフともいい関係を構築していくわけですが、朝がなかなか起きれないという状況だけは、ずっと続いていました。
そんな状況で不安はあったのですが、彼女は第一志望に合格し、中学校生活を楽しんでいくのです。
彼女が、学校に行けなくなっている間、お母さん自身もずいぶん苦しまれました。
知誠館の面談室で、涙を浮かべられることもありました。
先が見えない状況が、不安を大きくしていったのでしょう。
久しぶりにやってこられたお母さんの表情は、とても明るくなっていました。
お互いに笑顔で彼女の楽しそうな様子を語れることが、とても幸せなことのように思えました。