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日誌

何をサポートするのか?

私たちの仕事は、子どもたちの人生の物語をサポートすることです。
彼らがどんな物語を描こうとするのか、それは私たちにはわかりません。
ただ、彼らが自由に自分の物語を描けるように、その物語を実現させる上で必要な資質が身につけられるように、私たちはどこまでも応援していきたいと思っているのです。
私たちは「学びの森」という名前のごとく、「学び」そのものにこだわりを持っています。
でもここでいう「学び」とは、教科の勉強のみを指しているわけではありません。もっと広義な概念なのです。


「学び」とは、自分の物語を描く過程に他なりません。
物語は、文脈の上に成立します。その文脈を刻々と更新される自分自身の経験(思考や感情も含む)、もちろん過去の経験も合わせながら作り上げていくことだと考えています。
自立的な学びの姿勢(ラーニング・リテラシー)、省察的思考、自分とは異なる他者との関係性など、それらはすべてこの物語を成立される要素となるのです。
学校に行けなくなって、ひきこもってしまった子どもたちは、もうこれ以上物語を描くことのできない状況になっています。完全な閉塞状態にある子が多いです。あるいはその家族もそんな状況にあることが多いのです。
そこからスタートするのです。すべてはそこからしか始まりません。
そしてやがて月日の流れの中で、彼らは自分の物語を描き始め、そのもの語りの主人公へと歩み始めていくのです。