MENU

日誌

ライフキャリア

みなさんは3連休をどのようにおすごしでしょうか?
私は昨日、「ライフプラン」の勉強会に京都市内の福耳カフェに行ってきました。
パネリストは、ファイナンシャルプランナーの畠中先生。
お金(ファイナンス)のことを中心に、ひきこもりの人を抱える家族の課題をお聞きすることができました。


ところで、ライフプランという概念に似たものに「ライフキャリア」というものがあります。これは、キャリア論の中の一つの概念で、従来のビジネスキャリア(主に就労についてのキャリア)を拡張したものと考えられています。
つまり、本来キャリアというのは、その個人の人生そのものの軌跡であって、就労という過程はその一部に過ぎません。
だから、キャリアに対するもっと長く広い概念が必要となる訳で、その概念を表現する言葉としてライフキャリアというものが使われるようになっていったのです。
ライフキャリアに似た言葉の概念としては、「ライフヒストリー」や「ナラティブ」、「物語」なんかも同列に並べることができるように思います。
どうして、こういった個人の「ライフキャリア」という概念が注目されるようになったかというと、社会の大きな物語が個人の小さな物語を十分に保証できなくなってしまったという前提があるように思います。
つまり社会的に成功者となることが、必ずしも個人の幸せをもたらすとは限らなくなってしまったという状況の変化がある訳です。
何が自分自身にとって幸せなのか?
何が自分自身にとって豊かさなのか?
何が自分自身を本当に納得のいく生き方なのか?
それらの答えを簡単に見いだせなくなってしまったのです。
そんな不透明な時代であるだけに、私たちは自分自身のライフキャリアについてもっと目を向けていかないといけないのかもしれません。こういった機会に、今一度自分自身を振り返る、そういった省察的思考が大事なように思います。