それをやる目的
学びの森ハイスクールでは、「自分たちがやりたいと思う学びを一緒に創る」ということを大切にしています。
今日は、授業の中で「調理実習がやりたい!」と言った生徒たちと、その実現に向けて話し合いました。
学校では、調理実習は家庭科の時間にしますよね。
私もみんなと一緒にブリの照り焼き、粕汁、ゴマ団子という渋い料理を作った覚えがあります。
でも、なんで調理実習ってせなあかんかったんやろ?
そもそも、家庭科って何のために必要なんやろ?
こんな疑問が沸き起こってきたので、生徒に問いかけてみることに。
するとみんなからは
「一人暮らししたときに必要なんちゃう?自立するための基礎っていうかさ。」
「食材の流通とか、経済的なことを学べるんちゃう?」
「みんなで協力する力が身につくっていうか、そういう経験が大事なんちゃうん?」
「栄養面とかもあるはず。」
「あ、もっと大きく言えば、人間の営みみたいなのを知るっていうのは?」
など、様々な意見が出てきました。
なるほど~。確かに言われてみればそんな気もしますね。
でも、一人の女の子の発言がみんなを立ち止まらせました。
「でも、結局そんなん家庭科やってて身についてないで私。」
そうなんです。身についてないんですよね、そこまでは。
みんなが言った意見は確かに狙いとしてあるとは思います。でも実際はどうなのか?
そんなことも含めて、自分たちのやりたいことを実現するにはどうしたらいいのかをまた一緒に考えました。
生徒の興味・関心から始めることの大切さと、それをやる目的と─。
ハイスクールでは、そのどちらもを追及するようにしています。
やりたいことをやるために、それをやる目的を徹底的に考える。
今後どんな展開になるのか、楽しみです。