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日誌

みんなで学ぶ

こんにちは、学びの森の樋口です。

「よし、ブログ書こう!」と思って日誌のページを開けるやいなや、最近ブログの「洪水(こうずい)」が起きているようで、、、めっちゃありすぎ!となってしまいました…。

が、「洪水」に流されず、1週間に1回程度のペースで、私から見た「学びの森ってこんなところ!」を、形にし続けていこうと思います。

 

さて、新しい時間割がスタートしてしばらく経ちました。

今回は、私が新たに担当することになった、教科演習「小学生算数」の様子をお伝えしようと思います。

 

「小学生算数」は、算数が苦手な小学生を対象にしています。

学年もバラバラ、個別学習の算数で取り組んでいる内容もバラバラ、唯一共通しているのは「算数は好きじゃない!」という思いだけです。

 

今取り組んでいるのは、計算問題と文章問題です。

計算問題は、それぞれが「いける」と思うレベルから始め、ステップアップを目指します。

文章題は、全員でいっしょに取り組みます。同じ問題をみんなで考え、協力しながら正解を導き出せるようになることを、ねらいの1つにしています。

 

これまで、小学生が複数名で「算数」を学習する時間は、(私の知る限り)設けられていませんでした。

教科学習は、個別に、自分のちからで進めることを原則としていますが、「スタッフの助けが必要な人もいる」という判断のもと、新たにつくられることになりました。

 

始まってまだ2回ほどですが、「子どもたちが集団で学ぶって、こういうことか…!!」と感じたところを、大きくわけて2つ、紹介します。

 

1つめは、参加する小学生一人ひとりが、「小学生算数」の場の作り手として、積極的にそれぞれの役割を見出してくれているということです。

例えば、スタッフが出力したプリントを取りに行ってくれる人、他の人が問題で苦戦しているところに正解を教えてくれる人、ルールや仕組みづくりのときに積極的に意見を出してくれる人、などなど…

これまでとは違う新たな側面が見えてきて、「こんないいところもあったんだ!」と純粋に驚かされました。

 

2つめは、学習そのものへの基本的な取り組み方を、個別学習のとき以上にしっかりと意識できているということです。

例えばプリントに名前を書くこと、集中して取り組むこと、見直すこと、プリントをファイルにきっちり閉じることなど…。

個別学習のときも、こういったことを意識するよう、適宜声かけはしています。

が、自分ひとりで管理することが基本なので、ついついさぼりがちになったり、意識がうすくなってしまったり…という人もいます。

 

しかし、集団になり、机を寄せ集めて問題を解き始めると、個別学習のときの印象はがらっと変わります。

1人が集中して取り組み始めると、それを見て他の人も集中し始めたり、1人が見直ししていると、それを見て他の人も見直しをし始めたり、など…。

自分1人でで切り替えて取り組むことが理想ではありますが、「集中して学習している」状態を体感する経験を積むだけでも、何か意義はあるのかもしれないなと思います。

 

同じ「学習に取り組む時間」でも、環境や条件が違えば、学習を通して得られるものもきっと違ってくるのでしょう。

その場での学びを通して得られるものは何か?その質をよりよくするには、どうすればよいのか? 日々の実践を通して、考え続けたいと思います。