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日誌

自分のこころに触れてみる

こんにちは、学びの森の王です。

だんだんと涼しくなってきましたね。

秋の風が心地よくて、自分はこの季節が大好きです!

 

さて、先日の樋口先生のブログにもあった通り、ようやく2学期が本格化し、生徒たちも時間割を作り直しました!

その中で、大きな変化の一つは、「心理学ゼミ(こころゼミ)」の追加です。

 

裏話をすると、もともと1学期終盤のミーティングにて、自分は木下先生にある問いかけを投げかけられました。

「王先生は、なんかこういうことやってみたいとかある?」

これを聞いた時に自分は真っ先に、「子どもたちに心理学に触れてもらいたい!」と思い、内容を考え、2学期の実現に至りました。

 

自分自身は公認心理師の資格を取得していますが、公認心理師の業務の1つとして「心理教育」というものがあります。

これは、簡単に言うと心理に関する情報提供を意味します。

心理学ゼミという活動は、この「心理教育」にもある程度当てはまるのではないかと思います。

 

それと同時に、心理学ゼミを通して子どもたちに何を手に入れて欲しいのかについても考えました。

そこで挙げられたのは、以下の3つです。

「自分に目を向け、自分のことを知って欲しい」

「他人に目を向け、他人のことを知って欲しい(あるいは、そこから見える社会のこともです)」

「興味・関心の幅を広げて欲しい」

特に今まで、意図的に自分に目を向けるという経験は少ないかと思います。

このゼミを通して、自分というものに触れて欲しいという想いがあり、ゼミを紹介する時に子どもたちにも伝えています。(どこまで伝わっているかはわかりませんが、それはそれで学期末に問いかけてみようかな)

 

そんなこんなでいろいろ考え、子どもたちに心理学ゼミについてアナウンスし、希望者を募ってみました。

実はもともと、「1コマで3、4人くらいでできればいいかなぁ」と木下先生と想定していました。

しかし、アナウンス後に応募が続々と!

最終的には17人も応募してくれました!(どれだけ興味をひけるかなぁと思っていたので、密かに喜んでました笑)

ただ、17人は1コマじゃムリだぞ…となったので、小学生、中1中2、中3高1の3コマで分けることになりました。

 

そして待ちに待った?初回!(中学生)

ガイダンスを行い、ゼミの中で取り上げるテーマについてアイデアを出してもらいました!

挙げられたテーマはこんな感じです。

・人はなぜ犯罪を犯すのか?

・どうやったら嘘を見抜くことができるのか?

・依存(ゲーム、タバコ、お酒など)はどうやって解消するのか?

・記憶力を上げるにはどうしたらいいのか?

・匿名になると攻撃的になるのはなぜか?

・キレている人にどう接すれば良いのか?

・自分がムカついた時にどう対処したらよいのか?

・どうやったら人を説得できる?

 

どれもめちゃくちゃ面白いテーマだなと思いました。

同時に、彼らがここまで「こころ」に関わる現象に関心をもっていることが素敵だなと思いました。

 

ゼミの進め方としては、彼らのこのような問いに対して、彼ら自身が考えることを議論してもらい、そこから心理学的な知見も提供しながら深めていきたいと考えています。

もちろん、それらを通して彼ら自身のこころに目を向けるような問いかけもしていきたいと思います。

 

また、初回の中学生の心理学ゼミで個人的に驚いたのは、普段別のゼミではあまり意見を出さない子も、問いかけに対して積極的に意見を出していたことです。

なにがそうさせたんだろう?と考えてみましたが、その中の1つには「教科学習から離れた時間であること」も関係しているように思います。

教科から離れることによって、学習モードからリラックスモード?へ転換する。

リラックスモードであれば、自然体で発言することができる。

自分のゼミがそういう場になっている可能性もあるなと感じました。

もちろんダラダラしているわけでもなく、思考は継続しているかと思います。

ただ、プレッシャーが強すぎない状態だからこそ、リラックスし、思考が活性化しているのでは??と感じました。

 

今後どのように展開していくのか自分も楽しみです!

また小学生組の初回が残っていますので、そちらについてもブログを書こうかなと思っています。