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日誌

楽しいの向こう側

こんにちは、亀谷です。

もう11月突入でもう11日、ポッキーの日ですね(^^)/

本当に10月ありましたっけ?( ;∀;)ってまた同じこと言ってますね、、

特に、まだまだ半袖でも大丈夫な日が続いていたので、

秋っぽくないし、もう感覚がおかしくなってますね。。

皆さんにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、なかなか書けていなかった中高生の遠足についてお伝えしようと思います。

書きながらずっとあれこれと考えていたので、だいぶ時間がかかってしまいました。

 

遠足当日、心配していたお天気にも恵まれ、中高生全員参加で行ってきました。

中高生12名、スタッフ2名(亀谷と木下先生)で、

二条駅に集合、まずはボウリングへ!

四条河原町のラウンドワンにて、受付を済ませ、いざ!

っと私も約20年ぶりのボウリング、そして現代の受付方法、

からのタッチパネルでゲームスタート、みたいな感じで色々必死で(;’∀’)笑

生徒たちは、ボーリング用靴のサイズ合わせから、

けっこうフィット感にこだわって選んでいたみたいなので意気込みを感じましたね(*‘∀‘)!

そしてゲームスタート~

ここは実行委員長の生徒による始球式からのスタートで、さっそくめちゃくちゃ盛り上がりました。

それぞれに、上手くてもワ~!ガーターでもワ~!(^^)!

生徒の中にはもう盛り上がりすぎて、最初から最後までシートに座ることなく立ちっぱなしで、

チームの人が投げた後に前に出ていっては絡む、みたいなことに笑

事前に3つにチーム分けしていましたが、

中にはやっぱりボウリングはプレイしないということで、

見る側に回っていた人もいましたが、「見ていてもすごく楽しかった」と言ってくれたので良かったです。

あっという間に2ゲーム終了。もっとやりたい!という声も。

今日のところは班別行動もあるしここらへんで、ということでお会計に。

結果??いやスコアのことはほとんど関係なしで、みんな雰囲気全体を楽しんでいたように感じました。

その高まったテンションで三条大橋下へ。

これがまた気持ちの良い晴天で、人も少なく、ゆっくり座って昼食をとることができました。

良い記念写真も撮れました。

ゆっくりと言ってもみんなササっと食べて、さぁ班別行動へ出発!

これも事前に班分け、そして行き先も決めていたので、目的地へと足早に。

私が一緒に行動した班は「錦市場で食べ歩き&周辺で買い物」コースだったので、

まずは錦市場へ。これがニュースで見ていた混雑具合か( ゚Д゚)!外国人観光客の多いこと!

で、おいしそうなものを購入したものの、そこでは食べず持ち帰りに。

5人班でしたが、もうまっすぐも歩けないし、はぐれそうで不安だし、

錦通りから離脱、四条通を歩きました。こちらの方がずっと歩きやすかったですね。

そして“このお店が見たい”というのが決まっていたので、

みんなでそこへ行って買い物を楽しみ、集合場所へ行きました。

これもあっという間の時間でした。

もう一つの班も、行きたいお店やエリアが決まっていたので、

集合場所では充実感たっぷりの表情を見せてくれました。

どちらの班も、エリアや店を決めて、思い思い買い物を楽しむということで、

ある程度自由に行動もできたので、それもすごく楽しかったようです。

そして帰路についたわけですが、もうそのときも「もう一回ボウリングしよ~」「また企画したい」という声が聞かれ、

本当に楽しかったのがあふれ出ていました。

ボウリングは見て楽しんでくれた生徒も、班別行動の中で自分が気に入るものが見つかって嬉しかったようですが、

このように集団で行動することにも意味を見出してくれていたように思います。

正直言うと、個人的に行くことも可能なところだったと思いますが、

学びの森の遠足として行くということを生徒たちは求めていたと言えるからです。

企画段階から今に至るまで、この遠足を通してずっと色々なことが頭を巡っています。

それもあってなかなかブログが書けなかったのですが、

まず言えるのは、シンプルに無事に終わってよかった、ということ。

私としては、前回のブログにも書いていましたが、こういった遠足は自分にとっても初めてだったので、

終わるまで何とも言えない緊張感がありました。

そこにはいろんな気持ちがあったのですが、

やはり振り返ると、この遠足を通して生徒たちがどんなことを学ぶだろうか、ということがありました。

企画段階で、私自身が考えていたことは主に3つ。

・自分たちが行きたいところへ行く、やりたいことをする企画なので、より各自が参加者であるという意識を高め、主体的に関わってほしい。

・集団で行動する中で、それぞれが楽しく過ごすにはどうすればいいかを考える機会にしたい。

・日常の行動範囲から出て、同世代で過ごすことで新たな気づきをもってほしい、また中高生の活動の意味を考え続けてほしい。

ざっくりとこういった思いがありました。これらが正解かどうかはわかりませんが、

私はこういった点で、彼らには考えてもらいたいと思っていましたし、

彼らが何をどのように学ぶだろうかを知りたいと思っていました。

そしてそこには、班別行動でだれか行方不明にならないだろうか、なにかトラブルになったりしないだろうか、

という緊張感はもちろんのこと、実り多き遠足にしなければ、という緊張感もあったのかもしれません。

普段から「消費的」という言葉に意識を向けているつもりですが、

この遠足は「消費的」に捉えられるのではないか、といった不安というか、

なにか心配もついて回っていたのかなと振り返っています。

まずは思いっきり楽しんでほしい、というのは大前提としてありましたが、

どこか、「楽しかったで終わらせてはいけない」という念があったというか。

 

果たして生徒のほうはどうだったのか。振り返りの時間をもって、みんなに話を聞く&感想を書いてもらいました。

・どの班もとても盛り上がっていて良い雰囲気で楽しめていたと感じました。個人的にも学びの森での活動として、こういった機会は初めてだったので新鮮でした。

・みんながとても楽しそうにしているのを見て良かったなと思った。

・中高生だけでの活動だったので、人数もそんなに多くないので、迷子になりにくくていいと思いました。

・余った時間などがあれば、自由に行動できた。

・中高生だけで思い思いに行動する時間があったのが良かった。

・楽しかった。

・充実した時間を過ごすことができた。

・ボウリング楽しかったし、買い物もけっこうよかった。けっこう自由だった。

・普段あまり話さない人とゲームを一緒にすることで、応援し合ったりできて良かったです。

・決定的に誰かと何かが変わったっていうことはないと思うけど、話しやすくなったりすることはあると思います。

・今回みたいな感じで、みんなでどこかに行って一緒に何かをするっていうことは、またやりたいです。

・自分たちだけで買い物とか行けたのが良かった。家族とかと行くのとは違う。

・ものすごく楽しかった。(ボウリングでは、めっちゃ叫んだりできて、みんなとエネルギーバーっと出せて楽しかった。)

・今回がほぼ初めてでしたが、上手くできなくてもみんなで盛り上がることができてとても楽しかったです。

・みんなで行ってみていい経験になったと思うし、行って良かったなと思います。

・今回のような形でまた全体で行動できるような行事があるといいなと思うし、またちがう形でも何か楽しめたらいいなと思います。

・見学としての参加でしたが、みんなが楽しみ、盛り上がっているところを見て、見ている側としても楽しめました。買いたいなと思っていたものも実際当日に買えたので、充実した時間を過ごすことができました。

・今後中高生でどんなところへ行くか、どんな活動をするかを決める際、できるだけ多くの意見を取り入れ企画することで、みんなが楽しめ、また盛り上がる活動になるのではないかと思います。

 

といった意見を聞くことができました。

そしてみんなには私が掲げていた3つのことを伝えました。

そしてやはりそこでも、「楽しかったで終わらせてはいけないと思っている」と伝えました。

でもその後もこの問いには結論が出ていません。

え、楽しかったで終わらせてはいけないのかな。

「楽しい、楽しかった」という経験からしか始まらないことがある。その一歩ではないか。

いやでも、「楽しかった」で終わらせるにはもったいない。。。

楽しかった、を言い換えると?パラフレーズするようなことができないか、、それってどうすれば、、いやいやそこまで理屈で説明できるものなのか??とぐるぐるしてます。。

そしてこの振り返りの時間では、木下先生が「自分の楽しめることを見つけられる」と意見を出してくれたので、

私もそうだなと思ったので、「それですね。やっぱりこういった活動を通して、自分って?自分これ好きやなぁ、楽しいなぁ、に気づく。

なんでそう思うんかな?とか、さらに今後どこに向かっていく?といったことにつなげてほしい。

そして居心地の良さを求めていくんじゃないかな。自分の居心地の良さを、それは自分だけが居心地がいいのではなく、

自分が納得のいくような形で実現させていく、これを一生かけて追及していくんだろうな、と思う」と意見を出しました。

いろんな気づき、インスパイアされることがあって、私にとっても意味のある活動となりました。

生徒たちにとっても、まだまだ言語化できない部分でいろんなことが刺激されたり、感情が動いたりしているはずだと思います。

今考えたら、何を学ぶだろうかということは、今すぐ目に見えてわかるものではないし、

それこそこの一日だけで学べるものではないですよね。そういう意味では、考え続けるしかないし、

今を信じることが大切なんだなとも思えます。

 

そしてさらに、ちょっと深くなりすぎるかもしれないのですが、私が掲げた3つの目的の2番目について。

集団で行動する中で、それぞれが楽しく過ごすためにはどうすればいいのかを考えてほしい、という点で、

私は改めて気づいたことがあります。

私のイメージする集団行動は、前提として「みんなと一緒に行動するイコールみんなに合わす、調和が大事」という色がまだまだ強いなと。

そういう教育を受けてきたのか、そういう家庭環境で育ってきたのか、時代のものなのか、やっぱりそうなんだなと思いました。

なので、遠足もみんなで何かをしたり、一緒に行動する、とか、

もっと生徒同士の交流が増えてつながりを強めることができればいいなと期待もしてしまうのですが、

それも絶対的にそうだと思うとやっぱりちょっと違うよな、と感じました。

というのも、この遠足に参加して同じことを共有しながら、自分なりの楽しみ方をしているな、と感じる生徒がいたからです。

この感覚は、学ぶことが多いなと思います。

必ずしも同じことをしたり、人に合わしたりしなくても、それぞれの居心地の良さが保障される。

これはけっこう本質的なことだと思ったからです。

もちろん学びの森での生活の中にも、この考え方が根底にあるのは間違いないのですが、

改めて振り返ることができました。

お互いを理解し、信頼があってこそ、安心して楽しい時間を過ごすことができる、

これも自分の居心地の良さを追求するということにつながっているのではないかと思いました。

 

後に振り返りを書いて提出してくれた生徒の意見

・遠足全体として、一般的な遠足のような、決められた内容を巡るのではなく、生徒一人一人の(参加、不参加なども含めた)意見を尊重し、中高生が主体となって活動することはとても重要だと感じました。(そこがこの活動の良さの一つだと思います)また、そのように内容を決めることで、自分のやりたいこと、楽しめることができ、充実した活動にもなると思います。加えて、振り返りで木下先生が仰っていた「自分が楽しめることを見つけられる」というものにもとても同意しました。自分が言えることではありませんが、中学生という年齢的にも、自分が何なのか考える時期だと思いますので、普段の学びの森とは違ったことをすることで、自分とは何なのかを考える、もしくは発見できる機会にもなるのかなと思いました。

 

今後も中高生の活動を続けていきたいと思います。

日常の行動範囲から出て、あるいは日常のルーティンとは違う形のことをやってみたり、

もっともっと生徒からの提案も期待したいと思いますし、

日常の範囲内でもいろんな視点をもって、私も過ごしていきたいと思います。

 

そしてまた楽しい活動ができますように!(^^)!