炊き出しゼミ炒飯!
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は初卸し企画<炊き出し>をおこないました。
<炊き出し>はその名の通り、みんなの昼ご飯(の一部)をつくろうという企画です。
日吉BBQでも、ハルマチでおこなわれた教養講座でも、「食事をつくること」や「みんなで同じものを食べること」の大切さってなんかある気がしていました。
自分の身体、もっというと生きることに関わる食事を、自分たちでつくる経験。
みんなで同じものを食べることを通して、その時の五感やこころの動きを共有する経験。
つくるがあるから食べるがある、食べるがあるからつくるがある、という循環の上に生きていることを感じる経験。
もっともっと「食」や「料理」は奥深いし、僕も偉そうには言えませんが、実感としてそこにはこうした経験が詰まっていると考えています。
そこで今回、小学3~4年生を対象としたゼミで<炊き出し>をやってみることに。
小学3~4年生を選んだのは、実現できるかが一番未知数だったからです。
でも、実現できたらなんかインパクトありそう!とも思っていました。
ゼミの時間に、何をつくるか?準備するものは?つくり方は?…などなど、たくさん話し合いを重ねました。
みんなが納得できるまで話し合うこと、誰かが話しているときは真剣に聞くことの二つをルールに、僕は何も口を出しませんでした。
「会議は踊る、されど進まず」とは良く言ったもので、これが面白いぐらいに決まらない!!笑
なのでそこは、○○から決めたほうがいいかもね、とか、決めるためには○○が必要かもね、と少々お手伝い。
そうそう、今回つくることになったメニューが「炒飯」だったのも難しかったと思います。
この話し合いでの僕自身最大の発見、それは「炒飯は”家庭”が出すぎる」ということでした。
具材、つくり方、味付けのすべてが違う!
そしてそれをみんな曖昧に覚えている!
少し論点がズレると、「そんな炒飯は存在しない!」「そんなのは炒飯じゃない!」という不毛な炒飯論争に…笑
でもやっぱり自分たちも含め、食べる人に喜んでもらいたいという気持ちはみんな一緒。
生徒たちにアレルギーや嫌いな食べ物が無いかなどのアンケートも取ったりして、具材も決定。
そこからはスムーズに役割分担や買い出しに行く日なども決まりました。
そして迎えた本番!
Instagramの動画をご覧いただくと伝わると思うのですが、みんな自分の役割+それぞれの手伝いを自然とこなしているではありませんか!
※最後の調理に関しては師匠が登場したため、ここは厳しい指導が入りました。笑
10時からスタートして、12時までには他の生徒たちが食べられるように会場も準備完了。
「いらっしゃいませー!」と出迎えながら、炒飯を盛り付けて配っていました。
いただきますをした直後、そこらじゅうから「美味しい!」「本格的!」「ちゃんとパラパラや!」と称賛の声が。
つくった小学生たちはご満悦。やっぱりつくったものを美味しいって言って食べてもらえるのって嬉しいですよね。
ごちそうさまをして、後片付けや調理室の掃除まできっちりやりきった生徒たちは、どこか「良い仕事した!」という表情でした。
やっぱり準備から後片付けまで「やりきる」って改めて大事なことだと思います。
じゃないと「良い仕事」はできません。
最後にそれぞれ今日の<炊き出し>の中で、一番誰かに伝えたいことって何?
と聞いてみると、
・玉ねぎってツルツルしてて、切ったら滑ってケガしそうで怖くて、今まで切ったことなかったんやけど、今日みじん切りにできた
・自分は初めて体験することが一番ワクワクするから、初めて切れ味の良い包丁を使ったこと、初めてフライパンをふったこと、初めて平成の掃除機を使ったことが印象に残ってる
・洗い物をしているときに使い終わったばっかりのフライパンが腕にあたってびっくりしたし熱かった
・炒めるときに卵を入れてからすぐにごはんを入れないといけなくて、お茶碗に用意してたけど、それを入れる瞬間に手が滑ってお茶碗ごとフライパンに入れてしまって焦った
・卵とご飯を炒めて混ぜるときに、木べらで混ぜてもなかなかパラパラにならなくてすごい疲れた。おたまでやればよかった。
などなど、その子にしか感じ取れないようなことがたくさん出てきました。
これもまた味わい深いなぁとしみじみ。
初卸しで、しかも最年少の生徒たちとの取り組みでしたが、案外いけました!笑
今後も<炊き出し>できたらいいなぁ。
この<炊き出し>っていう名前ももうちょっといいのないかなぁ…。
そして最後に、お家で炒飯づくりの練習に付き合ってくださった保護者の方々、ありがとうございました!
また色々と無理難題にご協力をお願いすると思いますが、何卒よろしくお願いいたします!
では、また~