自分が学んだ軌跡
どうも、学びの森のキノシタです。
ここ一週間は生徒たち一人ひとりの「学習成果物の作成」でてんやわんや、疲労困憊、満身創痍の僕でしたが、今日は生徒たちに救われました。
学びの森では学期ごとに学習成果物を作成し、保護者の方々や各在籍校にお渡ししています。
それは生徒たち一人ひとりが何をどうやって学んでいるかを知ってもらい、それを正当に評価してもらいたいと考えたからです。
学んでいる内容・ペース・方法・姿勢は本当に一人ずつ違うため、何をどうやって学習成果物としてまとめるかは毎回すごく悩みます。
「こんなこともしてたし伝えたいなぁ」とか「このときの表情まで伝わったらいいなぁ」とか「断片的になるのは生徒に申し訳ないなぁ」とか色んなことを考えながら、なんとか納得のいくものをつくろうと試行錯誤してきました。
でもずっと、生徒たちの学んだ軌跡を僕が「編集」してしまっても良いんだろうか?―という問いは僕の中にありました。
だって本来「あなたは何を学んできたの?」という問いに「こんなことです!」と答えられるのは本人だけのはずだからです。
僕が編集したものはもしかすると、本人にとっては「こんなのは学びに入らない」と思われるかもしれませんし、「もっとこういうところを見てほしい!」というものがあるかもしれません。
そういった「自分がなぜ、何を、どんな風に学んできたか」を他者に伝わるカタチで表現できたら、それはすごいことだと思うんです。
それができたら、受験というものさしだけではない新しいものさしで評価されるかもしれない、そういう出会いや出口を自分でつくることにつながるかもしれない。
そんなことを考えながら昨日も作業を進めていました。
でももう体力と脳の限界!笑
小学生の中には
プリントがしわくちゃ+破れてる人もいるし←コピーしたときに詰まる!
プリントに開ける穴の位置がバラバラな人もいるし←コピーしたあとファイルに戻すのめっちゃ大変!
そもそもファイルに閉じてない人もいるし←何を学んできたかわからん!
順番がバラバラ+やり飛ばしてる人もいるし←なんでそうなる!
まぁこれはこれで見えてくるものがたくさんあって面白いし、改めて関わるきっかけになるので良いのですが…。笑
でもやっぱり自分が取り組んだものをちゃんと記録しておくことは大事だと思うんです。
それがその時の自分や関わった人への誠実さというか、敬意という気が僕はするので。
そんなこんな色々と思うところがあったので、今日は小学生には「ちゃんとファイルに閉じてほしい」と、中学生には「目的とやり方を伝えるから一緒に学習成果物をつくってほしい」とお願いしてみました。
すると驚くことに、小学生は自分たちでファイルを整理し直してくれ、中学生たちは自分たちでまとめてくれたんです。
いやいや、めちゃくちゃありがたいんですけど!
今まで一人黙々とやっていた作業が一緒にできる幸せ!
ちょっと冗談抜きで涙が出そうになりました。
やっぱみんなやろうと思えばできるんですね。
中学生は特に、もっと頼ればよかったと思いました。
もしかしたら、「自分がなぜ、何を、どんな風に学んできたか」を他者に伝わるカタチで表現するのって楽しいことなのかも。
いや、きっと楽しいことのはず。
今はまだ「教科学習」の枠でしかそれを表現できていないですが、今後もっと色々な枠で表現できたらいいなと思います。
まだまだ考えねば。
でも今日はみんなホンマにありがとう。なんか元気出ました。
では、また~