こころとからだのスイッチ
どうも、学びの森のキノシタです。
昨日から新年度がスタートしました。
初日はオリエンテーションとして、<約束事>を再確認したり、席替えをしたり、時間割をつくったりしました。
まずはみんなで<約束事>を再確認。
改めて見ると「あ、これみんな守れてないよな」というところも出てきました。
同時に、「これって必要?」とか「これってこの書き方でいいの?」と思うところも出てきました。
みんなが快適に過ごすためには、<約束事>という枠やそれを納得した上で守ることって大切だと思います。
しかし、昨年はそもそも、なんでこの<約束事>があるんやろう?というところみんなで考え合う機会をつくれてなかったのも事実。
今年はそういった「そもそも」の部分にこだわって考える機会をつくり、一人ひとりがちゃんと納得できる<約束事>を一緒につくりたいですね。
その後は席替え。
中学生たちは亀谷先生と、小学生たちは僕と色々話し合って席を決めました。
意外にも、小学生たちは「今のままでいい」という意見も多く、大きな変遷はなし。
中学生たちは逆に、「ここがいい!」という意見がたくさんあったようで、新しい席につくと教室の風景も変わり新鮮な気持ちに。
それからグループごとに、また一人ひとりとじっくり話ながら、時間割をつくってもらいました。
うわぁ~、中学生になったらゼミが多いなぁ…。<数学ゼミ>怖い~!
このゼミ絶対面白いし、参加したほうがいいで!
この曜日は”算数の日”で、この曜日は”国語の日”にしてみようっと!
英語は得意やしどんどん進めたいからもっと増やそうかな。
やば!そういえば理科が全然進めれてなかったんやった!追加やな!
絵をじっくり描く時間も欲しいし、ここは2コマ続きで絵を描く時間にして…。
本は週に2回は読みたいな。こことここにしよ。
今年の<ことばゼミ>はこんなテーマでやるので、興味があるものに○をつけてね。もちろん参加したくなかったら参加しなくてOK。
うーん、これもいいなぁ…こっちも面白そう…。
私はこれにしよう。
今年は「一日中つくる日」とか「一日中本読む日」とか、何かを一日中のめりこんでやる日をつくれたらいいなぁ~。
それめちゃくちゃいい!やりたい!何しようかな!
こんな感じのやり取りがありつつ、みんな楽しそうに、かつ真剣に考えながら時間割をつくっていました。
その様子を見ていると、これが「自分ごととして考える」っていう感覚なのかな?と思いました。
しかも、この日は授業をせず、一日かけて時間割をつくってもらったんです。
だから、早々とできた人は本を読んだり、絵を描いたり、学習をしたり、それぞれに時間を過ごしていました。
こうなると、騒がしくなってカオス状態になるんじゃ…と思う人もいるかもしれません(僕もちょっと思った笑)。
でも全然そんな感じにならなかったんです。
みんながそれこそ快適に過ごせるような秩序がそこにはちゃんとあって、その中で自分のペースで何かに取り組めている時間がそこには流れていました。
冒頭の<約束事>の中に、「学習と休憩時間のメリハリをつけましょう」ということも書かれています。
でもその「メリハリ」は、誰かに与えられた時間、例えば一コマ50分、というような枠組みの中で出来なくてはいけないことなんか?
もっと大きな時間の枠組みの中で、自分のこころとからだのスイッチが切り替わる、その「メリハリ」はみんなすでに出来てるんちゃうか?
もちろん、誰かに与えられた時間の中でメリハリをつけることも大事だとも思います。
でも先述したみたいに考え始めると、時間割のあり方も、もっと面白いものにつくり変えられる可能性だってあるかもしれません。
そんなことを考えさせられた新年度最初の日でした。
みんなは、保護者の方はどんな風に考えますか?
また色々話をしたいですね。
では、また~