言葉を紡ぐ
どうも、学びの森のキノシタです。
今は2024年度に向けての準備を進めている真っ最中なのですが、ふと思ったことを言葉にしておきたくてブログを書くことにしました。
昨年度を振り返って、僕個人の感想は「なんかモヤモヤする」という気持ちが常に付きまとっている感じでした。
その「モヤモヤ」の正体っていったいなんだろう?を考え続けながら、日々の学びをなんとかカタチにしようとしてきた1年という感じでしょうか。
ずばり僕の中の「モヤモヤ」の正体は、この学びの森という場所を、そしてこの場所での学ぶ営みを「一緒につくれていない感じ」だと思います。
この場所がどんなとこやったらみんなにとって良いんやろう?
目の前の生徒にとって、その人に関わる自分や他の人にとって、本当に意味のある学びって何なんやろう?
それってどうやったらつくれるんかな?
テストの点数や成績じゃない「知性」ってある気がするけど、それはいったい何なんや?
この人すごいなって思う人たちに共通する「知性」と、そういう人たちの見ているもの・思考の仕方って何やろう?
その「知性」ってどうやったら身につくんかな?身につけたほうがいいんかな?
「一緒につくる」ってどういうことやろう?
「一緒につくる」ために必要なことって何なんやろう?
てかそもそも、みんな学びの森で何がしたいんかな?
そういうことをずーっと考えながら、日々生徒や他のスタッフ、外部の人と関わり、その蓄積の上に成り立つ直感をもとに何かをつくり、できたものの意味を振り返る作業を続けていく上で、少しずつでも良いものをつくっていきたいという想いが僕にはありました。
逆に、そういうことがしたいから僕は学びの森で学んでいる当事者であるとも言えるかもしれません。
思い返せば、昨年度もいろんなことを企画・運営してきました。
アニメーション作成、バンド演奏+音楽祭、夏合宿、宇宙探索、ハルマチ・・・。
日々の学習においても、上記の問いを持ちながら一人ひとりの生徒と話し合って学習の内容や方法を決めてきました。
しかし、色々な企画はその時は楽しいけど「非日常」として消費されてしまう感覚があったり、一緒に決めたことがいつの間にかおざなりになっていたり、「話し合うの嫌やなぁ…」という雰囲気だったりすることも多々ありました。
※もちろんブログに紹介してきたように、この経験自体に意味はあると思っています
なんでなんやろう?
みんなもここで学ぶ当事者のはずじゃ…。
自分のやってることって自己満足なんかな?
そんな風に考えていたんですが、先日友人と連絡を取っていて、また昨日今日のスタッフミーティングをしていたときに気づくところがありました。
それは、僕自身にそれらの問いを考えるための言葉が足りてないということ、それらの問いを考えたい/考えることが大事だと思っているということを、一人ひとりに伝わるよう丁寧に言葉を紡いでいなかったということです。
その友人は、今自分の中に生まれてくる心やその変遷をとどめておきたくてSNSに言葉を残していたらしいのですが、それを見た時にすごくリアルに伝わってきた感じがあったんです。
そのことを伝えると友人は、伝えたいと思って紡ぐ言葉は、それを受け取ってくれる人のところに届くんやなぁと言っておりました。
僕はその言葉にハッとしました。
僕はこれまで伝えたいと思って言葉を丁寧に紡いできたか?どこかで諦めたりテキトーになってなかったか?
生徒たち(スタッフも)からしたら自分にわかるように伝えてくれない、伝えようとしてくれない人の話って聞きたくないし、問われても考えたくないよなぁ…。
申し訳ないことしたなぁ…。
そんな反省の気持ちでいっぱいになりました。
ここまで書いてきた文章も、言葉としてはまだまだ抽象的すぎて、言葉にすらなっていないかもしれません。
スタッフミーティングでも、その言葉にならない部分をどうにか共有したいと思って、たくさん色んな対話を重ねました。
もちろん全部は共有できていないかもしれないけど、少しは共有できたかもしれないという感覚があります。
代表にこの話をすると、言葉は大事やけど、それが大事と思える経験をまずはつくらないとあかんのちゃうか?と言われました。
また、その経験をつくるために知恵と工夫がいるとも。
確かに。
要は僕に言葉を紡ぐための、そしてその経験をつくるための知恵と工夫がまだまだ足りていなかっただけのことだったんだなぁと。
そう考えると、少しその「モヤモヤ」は形を変え「ワクワク」になってくるような気がしなくもない!
もっと学べば良いし、変われば良い。
「立て、飢えたる者よ」
久しぶりに大学院時代の恩師の言葉を思い出しました。
来年度もやるぞー!
失敗すると思うけど、またその時考えるから、みんな許してー!
そんなこんなで僕の2023年度はおしまい。
次は4/1、オリエンテーションからはじまります。
生徒・保護者の皆様、引き続きよろしくお願い申し上げます。
では、また~