身につけてほしいこと
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は少しカラッとした暑さにだった気がしますが、梅雨明けが近いのでしょうか?
さて、今日も今日とて音楽の講座がありました。
いよいよ本番間近ということで、通し練習がおこなわれました。
まずはBグループ。
本番と同じ楽器の配置にして、いざ練習スタート。
みんなめっちゃくちゃできるやんー!!
1曲目の完成度は素晴らしいの一言。
問題は2曲目との「つなぎ」の部分と、最後の「締め」の部分。
メロディとベースの拍がとっても難しいんです。
しかも、そのどちらかがズレてしまうと、全体がズレてしまうからさぁ大変!!
竹内さんの指導のもと、入念に拍を確認しながら練習を重ねていました。
パーカッションはパーカッションで、一定のリズムで叩き続けることや、変調に対応することの難しさがあります。
でもすごいなぁと思うのは、それぞれが「合ってる/合ってない」がわかっていること。
あ、今ズレたぁー!!ここまでは合ってたのにー!!という声が聞こえてきたり、
横目でメンバーを見ながら、あるいはメンバーの音を聞きながらリズムを微調整しているではありませんか!!
そんな様子を見ていると、これまでの練習を通して、確実に「合わせる」意識や技術が身についているのを感じました。
最後の練習で、より精度を高めていってほしいと思います。
加えて、今日とても印象に残ったのは、久保先生が「みんなならできる!最後は気持ち!楽しんでいこう!」と声をかけていたことです。
これまでは必死で演奏して、なんとかみんなの足を引っ張らないように…的な参加の仕方だったように思います。
そこから少し解き放たれて、純粋にこのメンバーで演奏するのを楽しんでるような気がして、なんかいいなぁと思いました。
僕はいつも講座にはスタッフも巻き込んでいきたいと思っています。それは、講座を通して「○○先生」という鎧を脱ぎ捨てて、個人として生徒と関わることの楽しさや、そこから新しい関係や意味をつくる面白さがあると思うからです。
今日はその瞬間を見られた気がして、すごくうらやましいなぁと。
僕もDグループでそういった瞬間を味わいたいと思います。
さぁ、お次はAグループ。
こちらはこちらで試行錯誤が続きます。
前回を踏まえて、本番のイメージをつくってきてくれた竹内さん。
実際にみんなで演奏してみて、よりよい形をその場で模索し続けます。
みんなで音を合わせるのって楽しいね~を、どうやったらみんなと演奏して表現できるか?
即興でセッションするのって楽しいね~を、どうやったらみんなと演奏して表現できるか?
たぶんめちゃくちゃ色んなことを含めて考えてくれてるんだと思うんです。
だからこそ、練習もゆっくり途中で切りながらにならざるを得ないところも出てくる。
そうなると、生徒も集中力が切れてきて、ちょっとだらけたムードに。
誰かがソロ演奏の練習をしていても、おしゃべりしたり落書きしたり。
いつものパターンか…。どうしたもんかなぁ…。
そんなとき、ある女の子が「やる気がなーい」と寝転がりました。
竹内さんは「当然そういう反応になると思うし、気にはしてません!」と本気でおっしゃっていました。
僕も竹内さんの言葉は本心だと思うし、生徒たちの反応の理由もわかります。
でも、それは竹内さんとの関係の上ではOKやけど、外に出たら通用しないとも思いました。
ほんで、どうしたいの?
わかんない。
この言葉の裏には何があるんやろう?
本当は楽しいと思ってるし楽しみたい、でもみんなと音を合わせるの難しいし、もっと自分が楽しめる形でやりたい、でもそれもわがままやと思う…。とか?
女の子の表情から、色んな気持ちが渦巻いているように感じました。
わかんない。-この言葉の裏に何があるのかは、想像することしかできません。
でもきっと、楽しみたいのは確かだというのは、その後の練習の様子(ちゃんと楽しそうにやってた)を見ていて思いました。
だからこそ、「やる気がなーい」と寝転がるという表現や「わかんない」という表現ではなく、もっと別の表現を身に付けてほしいとも思うんです。
そうでなければ、誰もその子の気持ちを想像してくれなくなってしまうかもしれないし、社会ってそういう理不尽なこともあるはずです。
音という非言語でのコミュニケーションや表現を経験する講座で、言語でのコミュニケーションや表現の経験の大切さも学んでほしい。
この点も竹内さんと共有しながら、次回を迎えたいと思います。
さぁ!いよいよあと1回の練習で本番だー!
楽器や撮影機材の準備、リハーサルの時間も考えると、当日は14:30開演になるのかな?
保護者の皆様、また詳細は追って連絡します!乞うご期待!!
では、また~