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日誌

小学生には小学生の

こんばんは、学びの森のキノシタです。

 

 

 

 

今日は最近増えてきた小学生の生徒たちのことについてご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学びの森フリースクールは小学4年生から中学3年生までの児童・生徒を対象としています。

 

 

 

 

しかし、これまで学びの森を利用してきたのは、ほとんどが中学生でした。

 

 

 

 

僕が働き始めてからも、小学生は2.3人しかいなかったと思います。

 

 

 

 

それがこの頃、問い合せの数も増え、現在学びの森に在籍している小学生は6名になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生だから、中学生だから、と個人を何かのカテゴリーで一括りにするのは個人的に好きではありません。

 

 

 

 

ですが、やっぱり小学生には小学生の関わり方や仕掛けの工夫が必要なんだと最近気づかされることが多くありました。

 

 

 

 

ひとつは、こちらが「見てるよ」というメッセージの伝え方。

 

 

 

 

今年度から、時間割を生徒たちが自分たちで/ときには一緒に作成するようになり、普段の学習も個別性・自律(立)性が高まったように思います。

 

 

 

 

自分たちで決めた時間割に沿って黙々と学習を進める生徒の様子を見ながら、すごいなと思ったり、これぐらい突き放してもできるんやと思いました。

 

 

 

 

小学生の中にも、もちろんそんな感じで学習を進める子はいます。

 

 

 

 

でもそういう子も、1コマ50分という時間ずっと集中しているわけではありません。

 

 

 

 

ぼーっとしたり、ふにゃふにゃしたり、他のことに没頭したり、早く終われ~と願ってそうだったり・・・

 

 

 

 

それらが悪いとは全く思いませんが、「面白い・楽しい」と思ってはなさそうだな、と見ていて感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなとき、ある生徒が学びの森にやってくる前の話を聞く機会がありました。

 

 

 

 

その子は<生徒3人に対して先生1人>という空間で今まで学習してきたのが楽しかったそうです。

 

 

 

 

横並びで座って生徒同士話しながら授業を受けたり、時には先生もその話に参加したり、おそらく常に「見てるよ」というメッセージを受け取っていたんだと思います。

 

 

 

 

この話を聞いて、この生徒を含め小学生はそういうメッセージやそれが伝わる雰囲気を欲しがってるのかもしれないと思いました。

 

 

 

 

でもだからといって、べったりするのもなんか違うなとも思いました。

 

 

 

 

そこで、「見てるよ」というメッセージの伝え方をなんとか工夫しようと考えたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学習が始まるときに、前回進んだところまでを一緒に確認したり、今の時間でどのくらい進めたいかを話し合ったり、

 

 

 

 

学習した内容の要点をまとめて伝えたり、脱線話をしたり、話しかける回数を多くしてみました。

 

 

 

 

すると、こちらが話しかけなくても向こうから話をしてくるようになったんです。

 

 

 

 

学習している内容だけでなく、休みの日の出来事や、自分のハマっているゲームのことまでいろいろと。

 

 

 

 

そんな話を聞いていると、話しているほうも聞いているほうも「面白い・楽しい」時間の作り方が見えてくる感じがしました。

 

 

 

 

その結果、思いもよらないタイミングで小学生同士のヨコのつながりが生まれたり、大きな変化が生まれたような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先述した「見てるよ」はちゃんと学習しているか、学習した内容が定着しているかという、ひとつの側面ではなくて

 

 

 

 

もっとこうまるっとその子のことを「見てるよ」というメッセージとして伝えることなのかもしれません。

 

 

 

 

それは中学生や高校生になっても変わらない、変わってはいけないことなのかもしれませんが、

 

 

 

 

まだまだ伸びしろがあり余っている小学生たちには、それを伝える工夫を考える必要があるんだと思います。

 

 

 

 

これからもそんな「面白い・楽しい」を生み出す「見てるよ」の工夫を考え続けていきたいと思います。

 

 

 

 

では、また~