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日誌

みんなの意見が学びの森を変える?!

こんばんは、学びの森のキノシタです。

 

 

 

 

先日、長い長い学びの森の歴史の中でも初の試みとなる<全体集会>を開きました。

 

 

 

 

目的は、生徒たちに

 

①学びの森に通う「当事者」として考え、判断し、行動してもらうこと

 

②自分たちの状況を「変えることができる」経験を積んでもらうこと

 

のふたつでした。

 

 

 

 

自分たちで時間割を決めることと同様に、学びの森の「規範」にあたる部分を

 

 

 

 

僕たちスタッフも含め、もう一度改めて考える機会になればいいなと思ってのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

学びの森の「規範」は、学校の「校則」とは大きく違う点があると僕は思っています。

 

 

 

 

それは、誰かが勝手に決めるのではなく、常に目の前の生徒やスタッフとの対話の中で決まってきたというところ。

 

 

 

 

どんな風にしたらみんなが過ごしやすいか?楽しいと思って日々の活動に参加できるか?

 

 

 

 

そういったことを話し合いながら、「規範」が形作られていくのが学びの森らしいところだと思います。

 

 

 

 

でもよくよく考えると、それを決める主導権はすべてスタッフの側にあったのも事実です。

 

 

 

 

だからこそ、みんなが今の「規範」についてどう思っているのかを投げかけてみたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

「学びの森って、学校と違うところってたくさんあると思うんやけど、みんなどんなところが違うと思ってる?」

 

 

 

 

そう問いかけると、生徒からいろんな意見が出てきました。

 

 

・朝のSHRがない

 

・「終わりの会」みたいなのがない

 

・体育、技術、家庭科の時間がない

 

・運動場がない

 

・クラス分け/学年分けがない

 

・運動会とか文化祭とかがない

 

・昼休みにTVゲームができる

 

・チャイムが鳴らない

 

・クラッシック音楽が流れてる(でもそれ以外の放送は流れない)

 

・部活動がない

 

・遅刻しても怒られない

 

・避難訓練がない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、それに対してみんなどう思ってんの?違和感がある?もっとこうしたいっていう意見がある?」

 

 

 

 

そう聞いてみると、意見が分かれました。

 

 

 

 

今の感じがいいなと思っている子もいれば、もうちょっと学校みたいに枠があるほうがいいと思っている子、

 

 

 

 

今まで気にしてなかったしどっちでもいいかなと思っている子…。

 

 

 

 

それでも、割とみんなの中で気になっていたポイントがふたつありました。

 

 

 

 

それは、

 

 

①一日の「始まり」と「終わり」の枠組みがないこと

 

 

 

 

②今日/今週/今月何があるのか?の情報提供がないこと

 

 

 

①は、あったほうが「遅刻せずに行こう」と思えるし良いと思うという意見が多かったです。

 

 

 

 

もちろん、無くても自分でメリハリをつければいいからいらないと思うという意見もありました。

 

 

 

 

また、②からは、月間予定表を配ったり、LINEで配信はしていましたが、案外みんな見てないということがわかりました(ちょっと悲しい…笑)。

 

 

 

 

でも②の中に「新しく来た生徒のことすぎに知りたい」という意見があったことは、考えないといけないなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

学びに森では、ここに通うことを決める前に、ここでの学習や生活に慣れてもらうことを目的とした「体験期間」があります。

 

 

 

 

もちろん、体験の前から通いたいと思ってくれている子もいれば、体験を経て通うことを決める子もいます。

 

 

 

 

それだけでなく、通いたくないけど両親に迷惑をかけたくない…と思っている子や、通いたいけど身体が動かない…という子もいます。

 

 

 

 

つまり、学びの森に通う前の子どもの状態は、子どもの数だけ多様だということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこともあり、ついつい体験に来る子どもに気がいきがちですが、もうすでに在籍している子どもとしては

 

 

 

 

なんか知らへん人おる…。何年生なんやろ…。名前なんて言うんかな…。学びの森にやってくるんかな…。

 

 

 

 

など、気になることが山程あるみたいです。

 

 

 

 

これは体験に来ている子も同じなのかもしれません。

 

 

 

 

そういったことを、お互いに持てるものすべてを使って感じ取ろうとしていたのかもしれないなと考えると、

 

 

 

 

少しでもお互いのことを知る機会があったらいいのかなと思いました。

 

 

 

 

でも一方で、子どもによってはそれを嫌がる人もいるやろうし、体験の期間って結構微妙な時期でもあるしなぁ…。とも思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたらいいんやろう…と考えているところで、時間がきてしまいました。

 

 

 

 

今回始めて<全体集会>という場を設定して思ったのは、こんな風に生徒とイチから学びの森のことについて話し合うのは面白いということです。

 

 

 

 

学びの森は決して誰か一人だけがつくっている場ではありません。みんなでつくっていく場だと思います。

 

 

 

 

<全体集会>を継続して、みんなでつくることが学びの森の「当たり前」になったら楽しいなと思いました。

 

 

 

 

ただそのためには、みんながこの場をつくる「当事者」の一人として、言いっぱなしで終わらずに行動することも必要だと思います。

 

 

 

 

難しいことかもしれませんが、取り組み続けてみます。

 

 

 

 

みんなの意見が学びの森を変えるその瞬間に立ち会うのが楽しみです。

 

 

 

 

では、また~