オンライン教室、始めました。
こんばんは、学びの森のキノシタです。
先週、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の対象が全国に拡大しましたが
学びの森は、生徒たちの健康を第一に考えながらも、生徒たちの「学ぶ権利」を最大限に保障するために運営を続けています。
「緊急事態宣言」の対象が全国に拡大する以前からも、生徒の中には外出が不安な生徒や、生活リズムが崩れて学びの森に来ようと思っても来れない生徒がいたこともあり
来れている生徒には今まで通り学びの森を開校し、来れていない生徒には自宅でも学びの森の活動に参加できる仕組みを作る必要がありました。
そこで、ビデオ・Web会議ツール「Zoom」を使用した<オンライン教室>を開講する運びとなったんです。
オンラインで学習できる環境を整えるための試行錯誤は今でも続いていますが、やってみて思ったのは
意外に面白い!!
ということです。
なかなか学びの森に来ることができなかった生徒の顔が画面上に現れるだけでも、なんだか嬉しい気持ちになりました。
最初は個別学習をしている際に「質問ないかー?」と声をかけたりする程度でしたが、
本日ついに、ゼミもオンラインでやってみることになりました。
以前ご紹介した<数学の世界>というゼミです。
今回のテーマは「作図」。
コンパスという文房具が、どんな意図で、どんな仕組みでできているかから話が始まっていました。←めっちゃ聞いてたかった
教室にはゼミを担当する田中先生と、学びの森に通う生徒がいて、自宅にいる生徒は画面上にいる。
こうした風景も新鮮でした。
授業後、オンラインでゼミに参加した生徒の感想を聞いてみると
「めっちゃ難しかったけど、おもしろかったんで部屋でニヤニヤしながら参加してました」
と、学びの森に通っている生徒と同じようなことを言っていました。
実は僕、オンラインのゼミを実施するのには抵抗があったんです。
一瞬の生徒の反応をどう汲み取るか? それに対してこちらがどう反応を返すか?
という生のやりとりには、生徒の視線、表情、イスの座り方などその場にいなければわからない多くの情報が必要だと考えていたからです。
また、そうやって「今、ここ」に集まった人たちがつくる学びを大切にしたいという思いもありました。
しかし、こういう状況になったからこそ、むしろ新しく生まれてくる学びもあるんじゃないかと思いました。
「生のやりとり」も、オンラインという場での反応の汲み取り方や、こちらの反応の返し方を学べばいいだけなんだと思います。
学びの森に<オンライン教室>ができたことで、僕自身の学ぶ機会がまたひとつ増えました。
<オンライン教室>が当たり前になったら、「不登校」という言葉もよくわからなくなりそうですね。
学校に行ってるか行ってないか、学びの森に行ってるか行ってないか、大人か子どもか…
そういう垣根をぴょーんと越えたところに、新しい「学び」はあるのかもしれません。
とりあえずなんでもやってみて、面白いと思うことを続けたいと思います。
では、また~