学びの森の1~2月ふりかえり
あっという間に2月が終わり、3月が始まってしまったことに驚いている学びの森のタナカです。
2019年に入り丸2ヶ月、学びの森では日々の基礎学習に加え、プロジェクト学習や出会い場語り場出前授業と、様々な時間を過ごしてきました。
今回はその様子をダイジェストでお届けします。
まず、1月に行われた出前授業(様々な領域の専門家の方を招いて行う授業)では、学びの森のあるこの地、”亀岡”が大好きな亀岡の専門家、土井孝則さんによる亀岡の史跡をめぐるプチツアーが行われました。
亀岡市文化資料館で話を聞いたり
亀山城跡で歴史の痕跡を目撃したり(立派な石垣!)。
タナカは留守番組だったので、行ってきた生徒たちから感想を聞いてみたところ「おもしろかった!」とのことでした。
土地やそれが持つ歴史に興味のある生徒たちにとっては、実際に現地に行き、モノを見て歴史の蓄積を実感することや、土井さんのお話の内容自体が面白かったようです。
そして2月に入ってすぐの、出会い場。
石黒マリーローズさんという方にお越しいただきました。
レバノンに生まれ結婚を機に来日し47年、大学などで英語やフランス語を教える一方、キリスト教文化に関する本を多数執筆され、語学にとどまらない異文化理解、国際理解の大切さを説いてこられた方です。
日本語と英語を交えつつ、快活にお話してくださる石黒さん。
レバノンで生まれ育ち、結婚を機にこれまで全く縁のなかった日本にやってきて、独自の視点で日本を見つめ生きてこられた石黒さんならではのエネルギー溢れるお話に圧倒されつつも、何かいつもと違うものを感じていそうだった学びの森の面々。
ひねくれ者のタナカとしても、真正面から「子どもは宝」「愛が大切」と言い切る石黒さんのまっすぐなパワーに、純粋に心を動かされました。
そして2月のビッグイベント、男山団地へのフィールドワーク!(以下FW)
昨年11月の出会い場に来てくださったまちづくりコーディネーターの辻村修太郎さんの活動拠点である男山団地に実際に行ってみたこの企画。
こちらは昨年11月の出会い場の様子。
辻村さんは、UR(独立行政法人都市再生機構)と、団地の所在自治体である八幡市と共同で男山団地の再生プロジェクトに取り組んでおられます。
その一環として、「だんだんテラス」という男山団地に住む皆さんが気軽に集まれる場所を365日(!)運営されています。(「だんだんテラス」という名前の由来など、詳細はこちらへ)
そのだんだんテラスに行ってみたり、
14階建ての棟の屋上から団地を見下ろし、団地の歴史や現状について話を聞いたり、
男山団地の一般的な住戸や、プロジェクトに関わっておられる関西大学の学生さんがデザインされたリノベーション住戸のモデルルーム(詳細はこちら)を見せてもらったり、
だんだんテラスで昼食を食べ、住居者の方とお話をしたり…。
出会い場でお話を聞いていたことを実際に目にでき、出会い場で思ったこと、その後のFWにむけてのワークショップの中で感じてきた「地域」や「団地」への思いにより奥行きが出たように思います。
生徒には、学びの森という場所を出て普段の自分の行動圏にない場所に行く経験をこれからもどんどん積み重ねてほしいと思っています。
その翌週、毎年恒例調理実習を行いました。
毎年お世話になっている、亀岡で洋菓子店フェメゾンを営む稲村智子さん。
前もって学びの森の生徒たちと話し合い決めたメニュー、和食ごはんとケーキを班ごとに調理しました。
先生に指導していただきつつ、普段し慣れない料理に悪戦苦闘しながらもなんとか完成させた各班。
作業の中で、普段の学習の中では見えない側面を見たり、改めてこんないいところがあるよなぁと再認識したりできるのは、こうした体験活動の(我々スタッフにとっての)いいところだと感じます。
私タナカが大切なケーキの液をこぼしてしまうというハプニングも、みんなに優しく許してもらいました…(その節は本当に申し訳ありませんでした)
完成したお料理は、こちら。
ごはんは、かやくごはん、お吸い物、高野豆腐とお野菜のたいたん、鯖の味噌煮。
ケーキは、ベリータルト、プリンケーキの2種。
どのメニューも大変美味しく、大満足の調理体験となりました。
これ以外にも、新高2、高3生のための大学入試に向けたガイダンスと入試対策講座が始まったり、毎年開催しているフォーラムの準備が始まったり等、いろいろな動きを見せています。
この動きについても、そして卒業生たちが間近に控える卒業式についても、こちらでお伝えいたします!(更新頑張ります…)