波乱万丈調理実習
学びの森タナカです。
先日、学びの森の恒例行事がありました。
以前学びの森クリスマスパーティーでケーキを作ってくださった稲村さん(その時の記事はこちら)を先生に迎えての、調理体験です。
何を作るかを決める会議から、この調理体験は始まります。
稲村さんに学びの森までお越しいただき、
稲村さんのお菓子作りへのこだわりやこれまでの歩みを伺い、
みんなで話し合いながら、何を作るか、どんなふうに班に分かれるかなどを決めていきます。
この話し合いで、以下のメニューを作ることになりました。
・大根サラダ
・オニオンスープ
・パスタ
(カルボナーラorたらこ)
・デザート
(タルト・オ・フリュイorシュー・ア・ラ・クレーム)
班によって、パスタとデザートのメニューが変わります。
例年どおりであれば我々スタッフも生徒たちの助太刀に入るのですが、今年は班編成の都合上すべて生徒たちのみの班となり、我々スタッフはスタッフだけの班で調理することになりました。
大人がいない方が自分たちだけで努力し料理を完成させるだろうと思いながらも、「大人が手伝わなくて大丈夫かな、作れるかな」と少し心配していたタナカ。
さて当日の結果やいかに……
当日を迎え、エプロン姿の生徒たちがいつもと少し違って見える調理教室。
まずは稲村先生親子のお二人から、レシピの説明を受けます。
ここで使用するレシピは、すべて稲村先生のお手製レシピ。
特にお菓子のレシピは、稲村先生が長年研究に研究を重ね磨き上げてこられた珠玉のレシピです。
レシピの説明を聞き終え、とうとう調理開始。
それぞれの班で作業を進めます。
この様子を見て、正直に言うと少し驚きました。
うまくいかなかったり思うようにならなかったりすることがありながらも、協力し合い調理を進めていく生徒たちの姿がそこにあったのです。
「ああ、私は生徒たちの力を見くびってたな…この子らすごいわ…」と反省したタナカ。
私も生徒たちを見習って自分のテーブルの仕事をちゃんとやらなな…と思い持ち場に戻ると、迎えるは独立独歩で我が道を歩み続ける強烈な個性の持ち主ばかりのスタッフテーブル。
「卵の白身が余ったから玉子焼き作ろ!」「タルトの生地が余ったからクッキー焼こう」「家じゃだいたいこんな感じや、これでええやろ!(と物知り顔で言い放った後稲村先生に「こうじゃない」と怒られる)」「えっ、このたらこパスタのソース2人前しか出来てへんやん!」
などなど、波乱万丈。
「自分で生活を営む経験を日常で積み重ね、それにこだわりを持って生きてる分大人の方が『協力し合う』って難しいのかも…ひょっとしたら生徒たちの方が『協力』できてるかも…」と思いました。
そうして料理が完成しました。
カルボナーラに、たらこパスタ
フルーツタルトに、シュークリーム
オニオンスープに大根サラダは、撮影するのを忘れていました。食べるのに必死で(失格)。
完成に至るまでも、男子がフルーツタルトの盛り付けを斬新にしたり、シュークリームのからだと帽子のペアが分からなくなったり、クリームにわさびを入れてロシアンルーレットにしようと言う生徒に怒る生徒がいたり……と波乱万丈でしたが、この完成にこぎつけたみんなの底力はすごい、と改めて子どもたちの持つ可能性に感動した一日となりました。
後片付けを終えるころにはみんな疲れ切っていましたが、普段の学習とは違う疲労感を味わえるのも、課外活動のまたおもしろいところ。
この場で何度も書いていますが、私自身も、課外活動(=「学習」というフィルターを通さずに生徒たちを見られる機会)で生徒たちの新たな一面が見えてくるのを、毎回楽しみにしています。
今年度の大きな行事は、このあとは卒業式を残すのみとなりました。
この模様も、また後日ここでご報告いたします!