MENU

日誌

5月13日語り場 「みんながいろいろ思ってくれて、よかった」

今年度、初の「語り場」がありました。
「語り場」とは、生徒1人が『語り手』となり、自身のライフストーリーを「語る」。それを他の生徒が『聞き手』となり、「聞き」「考え」、また「語る」場です。自身の経験を振り返る語り手にとってはもちろん、聞き手にとっても、語り手の過去の苦労や傷が見えたり、共感するところがあったり、自分を振り返ったりする機会です。
今回の様子を簡単にご紹介します。
■語り手:A


■参加者:12名(生徒8名・塾長・小牧・村岡・小林)
■Aの語り 前半(10:50~)************************************************
A  小学校の頃は、周りにいろいろな悪口を言われながらも、学校には通っていた。
   中学校に入って、一人から悪口を言われた。
   その一人をきっかけに、皆から言われるようになった。
   小学校が違う子や、知らない子からも悪口を言われるようになった。
   内容は言いたくない。
   「え、何で?」と思い、納得できなかった。
   しかし、反撃することはできなかった。
A  初めは、2週間程学校を休んだ。
   そのときは、先生から「学校来いよ」と言われ、また少し学校に行った。
   中学1年の1月頃から、2日に1回程学校を休むようになった。
   嫌になって、3月頃から完全に行かなくなった。
   休んでいる間は、家ではだらだらしていた。寝るかテレビ見るかだった。
   休みだして、1~2週間で暇になってきた。
   そのときは、全く何も考えてなかった。
  
■全体の語り(10:56~)****************************************************
塾長 他に悪口言われたことある人いますか?
B  内容は忘れたけどあった。
   その時「考え方を変えたらいい」と言われたが、変えられなかった。
   悪口を言う方にとっては、悪口が発散方法になっていると思う。
   遊びの場合もあると思う。
C  あった。友だちやと思っていたら、いきなり態度が変わったことがあった。
   からかわれたりもした。
D  はぶり(仲間はずれにされたこと)はあった。
E  聞こえるか聞こえないかくらいの声で陰口を言われていた。
   はっきりと全ての内容はわからないが、雰囲気で悪口だとわかった。
F  小学校の頃、なぜか女子の1グループから無視されていた。
塾長 みんな、何かしら悪口を言われた経験はあるんですね。
   その時に、言い返す人もいれば、呑み込む人もいるようです。
■Aの語り 後半(11:12~)***********************************************
A  ある時、兄から知誠館のことを紹介された。
   知誠館に来たのは、2年になってすぐの頃だった。
   知誠館の印象は、「賑やかでいいところ」。
塾長 知誠館に来たころと比べると、Aは変わりましたね。
村岡 Aは知誠館にき始めた頃は、塾長にだけは話をしに行っていたね。
   きっかけは、グループ学習(丸井さん企画)を始めてからかな。
小牧 Eと喋るようになってからも、Aはまたいろいろ変わった。
A  定期考査を受けに、所属する学校に行っても誰とも会わないし、
   最近は安心して受けられている。
   帰り道でその学校の生徒に会うと、複雑な気持ちになるけどね。
   将来は、大好きな鉄道関係の仕事がしたいと思っている。
   その専門学校に行くために、今勉強中です。
■それぞれの感想(11:35~)***********************************************
B  Aは皆に可愛がられているイメージしかなかったから、意外だった。
   私もまず塾長と話せるようになってから、だんだん話せる人が増えたのを思い出した。
C  好きなものを夢にできるってすごい。
D  知らない経験を聞けてよかった。
E  共感できるところもあった。
F  聞けてよかった。
G  悪口を言われたときの気持ちは、共感するところがあった。
塾長 思っていた以上に、よく喋ってくれました。
   『未来のヒントは過去にある。』
   未来につなげていきましょう。
■Aの感想(11:54~)***************************************************
・・・みんながいろいろ思ってくれて、よかったです。