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日誌

1月13日語り場 「学校の勉強に価値をおかない家庭で育った」

「語り場」とは、生徒1人が『語り手』となり、自身のライフストーリーを「語る」。それを他の生徒が『聞き手』となり、「聞き」「考え」、また「語る」場です。自身の経験を振り返る語り手にとってはもちろん、聞き手にとっても、語り手の過去の苦労や傷が見えたり、共感するところがあったり、自分を振り返ったりする機会です。
今回は、卒業生が来て話してくださいました。
■語り手:卒業生A


■参加者:13名(生徒9名・塾長・小牧・村岡・小林)
■卒業生Aの語り 前半(10:45~)*****************************************
“学校の勉強はしなくてもいい。たくさん遊んで友達をつくればよい”
という家庭で育ちました。
小学校では友だちとたくさん遊び、
中学校では大好きなバスケットボールばかりしていました。
高校では、バスケットボールに興味がなくなり、
ただ遊んでいたように思います。
あまり勉強をせず、赤点がたまり、
卒業が危うい状況になったときに、
友達の紹介で知誠館(塾)に通うようになりました。
感覚的に
“この場所(知誠館)が好きだ”と思いました。
“勉強する環境”に出会った気がしました。
勉強に価値をおかない家庭と
勉強する環境が整った知誠館は全く異なる空間でした。
勉強するようになり、大学進学を目指すようになりました。
家にいるときの自分と知誠館にいるときの自分の間で
葛藤することもありました。
他人の家をうらやましく思ったこともあります。
その頃、彼女と結婚し、生活のために就職しました。
ライン工場で、何かの部品を検品するという仕事でした。
ある日、
「この部品は何の部品ですか?」と上司に聞くと、
「知らない。」と上司は答えました。
それからその仕事に疑問を持ち、
自分がやりたいと思えることを求めて転職しました。
船頭、土方、電気屋、営業と経験しました。
今の仕事は、これまでの経験が生かせて、
自分の時間も作りやすいので満足しています。
■質問会(11:30~)*********************************************
塾長     転職するときは、何をもとめて転職するの?
卒業生A  ”好きなことをして人生を楽しみたい”と思っています。
        モデルは塾長です。
        あとは、
        ”受けたものを返したい”という気持ち。
        本当に、人に恵まれてきて、
        たくさんの人に支えられてきたので。
生徒B    誰かのために何かするって楽しい?
卒業生A   楽しいというか。。
        人に喜んでもらえると嬉しくなりますね。
        人のためという以上に自分のためです。
生徒C    何度か転職を繰り返すところに、強さを感じますが、
        その強さはどこからくるのですか?   
卒業生A   家族と周りの人の存在です。
        まず、家族を守りたいという思いがあります。
        そして、厳しい職場でも、自分の力になってくれる方々との出会いがあり、
        今でも野菜をもらったり飲みに行ったりできる仲間がいます。
        支えてくれる方々は、本当に私の自慢です。
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■それぞれの感想(11:50~)*********************************************
生徒B   人に支えてもらってるとおっしゃっていたのは、
       服部さんが、支えたいと思ってもらえる人だということですね。
生徒C   ”人に恵まれている”と感じられるところが素敵です。
生徒D   転職を何度もするのは勇気がいることだと思います。
生徒E   卒業生の話ということで、新鮮さがありました。
生徒F   貴重なお話が聞けてよかったです。