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日誌

ZINE作成中

どうも、学びの森のキノシタです。

先月から月に1回「サタデー・パフェ」という講座を開講しています。

フリースクールだけでなく、放課後等デイサービスや近隣の学校に通う子どもたちも一緒に、色々なアーティストの人との出会いを通して、自分が表現したいことをカタチにすることに取り組んでいます。

 

今年度のテーマは「自分だけのZINE(ジン)をつくろう」。

ZINEとは、個人やグループでつくる冊子のことで、テーマ・作り方・形式に決まったルールはなく、どこまでも自由な表現ツールです。

講師は学びの森で何度も講座を担当してくれている、イラストレーターの小澤亜梨子さん。

ご自身も2022年に亀岡へ移住し、自宅の一部を『3じのアトリエ』として地域へ開放しながら、作家としての活動を継続しておられます。

 

初回は「ZINEってどんなの?」を知り、自分だったらどんなZINEをつくりたいかを考えました。

机の上にズラリと並べられたZINEを、一つひとつ手にとってじっくり見ていきました。

 

先述したように、テーマ・作り方・形式は千差万別。

旅行記、マンガ、失敗した写真集、布切れを集めたもの、石ころの表紙・・・。

みんな「これなに?これもZINE?こんなのもありなの?」と、驚きとワクワク感が混じったような表情をしていました。

 

一通りZINEへのイメージを共有し、2回目からは本格的に作成をスタート。

イラストを描いたり、色々な素材でデコレーションしたり、構想を練ったり、パラパラ漫画をつくったり、写真を撮ったり、落ち葉をコピーしたり。

ゆったりとしながらも、かつ真剣に、自分だけのZINEを作成していました。

 

僕が印象に残っているのは、ある男の子がイラストに落ち葉をコピーしていたときのこと。

コピー用紙の向きを逆さにして入れてしまい、思っていたのと上下反転してコピーされてしまったのですが、その子は「あ!逆になっちゃった!…うーん、でもこれもいいな!」と何かをひらめいたように目を輝かせたんです。

 

その表情を見た時に、あぁそうか、作成の過程で「正解」とか「失敗」ってあるようでないもんな、としみじみ。

自分が「良い」と思ったものが「良い」というものさしが存分に使えるって大事なことだと思いました。もちろん他者に伝える上での「質」も追及した上で。

そして、こうした経験の積み重ねが本人の中の「レジリエンス」の醸成につながるのかもしれないとも思いました。

 

レジリエンスとは「困難や危機に直面したときに回復したり、立ち直ったりする力」と言われています。

今回はちょっとしたことかもしれませんが、こういう経験を積み重ねながら、いつか本当に向き合わなければならない壁に直面したときに使えるレジリエンスを身に付けることができれば、自分らしく生きやすくなるのかもなぁと。

 

いやぁ、みんな良い表情してたなぁ~。

こういう時間が今のフリースクールには少ないような…。

それはなんでなんやろう?

目的ややるべきことがはっきりしてて、かつそれを「やりたい!」っていう意志があるからかな?

ほなフリースクールの生徒たちの「意志」って何なんや…?

 

とかまた色々考えてしまいました。笑

まぁこれは考え続けるとして、最後に少し作成したZINEをご紹介。

 

 

 

 

どれもいいですねー!

展示会とかできたらいいのにな。

来月は何つくろう。今から楽しみです。

では、また~