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日誌

立命館の学生との交流あれこれ②

「あれこれ」第二部です。

前回は「キャンパスツアー@Rits」のことをご紹介させていただきました ←リンク

今回のブログでは、その次のプロジェクトである「校外学習を企画しよう」のことを報告したいと思います。

 

 

 

「大学生たちとどんな交流の場を持ちたい?」と聞いてみたときに「イベントを一緒に企画したい!」という声がありました。

なるほど…イベントの企画を通してお互いを知る…ほんでイベントも一緒に楽しむ…。ええやんそれ!

ということで「校外学習を企画しよう」というプロジェクトがスタートしました。

 

 

 

ここに参加している生徒の多くは中学生で、これまでにも「編集する」というテーマで色んなことに挑戦してきました。

そこでは、”多くの情報から「誰に(対象)なぜ(目的)どのように(方法)」を考えて、情報を取捨選択すること”を”編集”と位置づけていました。

だから今回の「校外学習を企画しよう」も、その文脈とも結びつくと考えたのです。

 

 

 

みんなにそのことを伝え、まずは「校外学習」そのものについて考える時間を持ちました。

自分自身の経験を振り返り、なぜ「校外学習」をするのか?その意味は?を話し合いました。

 

 

 

・琵琶湖疎水に行ったけど、なんでやったんやろ。

・博物館とかやったら「歴史を知る」的な意味があるんじゃない?

・「学習」って名前やし、何かを学ぶためやろ。

・「体験」って感じが大きいし、普段より学びになりそう。

・でもカップヌードルミュージアムとか何学ぶん?

・地域のこととか、自分の身の周りの生活のこととか?

・結局でも残ってるのって、班の人と何したとかじゃない?

・あー、班行動とか協働作業っていう狙いはありそう。

・やっぱりそれで友達になったり、中が深まったりっていうのが実際のところちゃう?

 

こんな意見が出てきました。

 

 

 

学校側の位置づけとしては、学習指導要領の中の「特別活動」に含まれます。

そこでは、お堅い学習の目標みたいなのがあるんですが、実際のところは先生たちも「その体験自体に意味がある」という程度のもののようです。

生徒たちも実感として、「教科的な学習と関連する何かを学ぶ」というよりは、「他者とのコミュニケ-ションを通して何かを学ぶ」というイメージを持っているようでした。

 

 

 

それは学校の中で培った経験も大きいですが、学びの森の体験活動の根底にあることでもあるような気がしました。

そういう自分の経験を改めて問い直し、「そもそも校外学習って?」というのを、これから教師になろうとしている大学生たちと話すことができるかもしれない!

そんな期待が生まれる話し合いでした。

 

 

 

その後、「他者とのコミュニケ-ションを通して何かを学ぶ」ということを校外学習の大きな目標に据え、3つのグループに分かれて作業をしました。

作業の内容は以下の3つです。

 

 

 

 ①各グループで校外学習の「目標」を決める。

 ②その「目標」を達成するための目的地と方法を決める。

 ③お金がいくらかかるか、などの現実的な制約も考える。

 

 

 

こうなってくると、ほぼ生徒に丸投げ状態ですね。笑

実際僕は、みんながどんな話し合いをしているのかなどを気にしながら、考えを整理することぐらいしかしてませんでした。

どうなるのか全くわかりませんでしたが、3つのグループは三者三様。

 

 

 

話し合うことがコロコロ変わってなかなか進まないグループ。

意見は一致しているけど、どこか不完全燃焼なグループ。

テンポ良く話し合いが進んでいくグループ。

 

 

 

見ていると、それぞれの生徒の個性が良くも悪くも化学反応を起こしているようでした。

その「良くも悪くも」も、僕の中での基準であり、生徒たちがどうとらえているかはわかりません。

でも、そのわからなさが面白いなぁと思って見ていました。

 

 

さて、今回のブログはここまで。

3つのグループがどんな校外学習を企画したかは、次回に回したいと思います。

夏休みに入るので、少し更新が遅れるかもしれませんが、温かく見守ってください。